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[C4058]

僕もなぜかその独立してるように見える文章のこと覚えてます。
あらすじとかはいまいち覚えてなかったのでしたけど、その部分だけは読んだことが思い出されます。不思議ですけど、著者の思いが強くだされてたからだったんですね。
口を開いた人たちの言葉ばかりがメディアに踊り、黙々と紡ぐ人たちのことは見えてこない、けど気づいている人は気づいていると思いたいです。

あ。お久しぶりですv-205
  • 2011-08-10
  • 投稿者 : ウナム
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  • 編集

[C4059] >ウナムさん

お久しぶりです。
ずっと更新をさぼっていたのにコメントくださり、感激してます。

やはり、その箇所が気になりましたか?突然「わたしは・・・」と始まるので、何が始まるんだ?という感じですよね。

ウナムさんの周りの方々も、ブログ仲間の方々も、皆さん黙々と頑張っていらっしゃる方が多そうですよね。そういう大勢の人々で日本は成り立っているんですよね。

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『ビルマの竪琴 』 竹山 道雄

ビルマの竪琴 (偕成社文庫 (3021))ビルマの竪琴 (偕成社文庫 (3021))
(1976/02)
竹山 道雄

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子供の机にあった『ビルマの竪琴』を何気なくパラパラとめくっているうちに、最後まで読んでしまった。子供の頃一度読んだはずなのに、読みながら感じることや考えることが、子供の頃とは全く違うことに驚きながら。

かつて読んだときには、「ビルマ僧は水島なのか?」という推理小説的な謎にばかりが気になっていた。水島はビルマ人に見えるということが鍵だと推測し、「水島とビルマ僧は実は双子だった?」とか「自分に似ているビルマ人を好きになってしまった?」などと、想像力を存分に膨らませていた覚えがある。その結果、本筋を忘れて読んでいたらしい。
また、当時から今までに読んだ別の本や様々な情報が、この本の理解を違ったものにしている。

(ここから先は、いわゆる「ネタバレ」もありますので、内容の知りたくない方は、ここまででお止めください。)

これまでに読んだ本の中でも、同じビルマで収容所生活を送っていた会田雄次氏の『アーロン収容所』は、理解を厚みのあるものにしてくれている。他の収容所に比べると、やや「気楽」と思われるような収容所生活の裏で、収容所に辿り着くまでの命がけの逃避行があり、その途中で命を落とした大勢の兵士たちがいた。そして彼らの御遺体はジャングルの中にうち捨てられ、金目の所持品が略奪されていく。このような事情を知った上で、『ビルマの竪琴』を読むと、「水島の手紙」の意味するところがとてもよくわかる。
亡くなった兵士達の御遺体を放っては置けないという気持ちがあふれ出て、ビルマは仏教国であるし供養をしてあげられれば・・・と、水島が思ったのであろうことが理解できる。

ビルマには供養してくれる僧が現れた。しかし・・・と今の私は本の内容を超えて、他の地域で亡くなった人々のことも考える。
収容所の様子が全く違うシベリアで亡くなった人たちは?
国内で戦いながら遺骨が未だに収集されていない硫黄島の人たちは?
世界各地に未だ遺骨も戻らない旧日本兵たちがたくさんいるが、現地で供養してくれる人はいない。
出陣していって帰らなかった人たちの霊は、やはり靖国神社に祀ることが必要だし、もっともふさわしい場所であると、この本を読みながら、とても納得した。本には靖国のことなど書かれていないのに、それしか慰霊の方法は無いという思いに至った。現地で弔ってくれる人がいなければ、後は靖国しかないのではないか、と自然にそう思えた。彼らは生前、靖国に戻るつもりで出て行ったのだから。

もう一つ、以前読んだときに気づかなかったのは、著者の戦後社会に対する思いが吐露されている部分だ。そこだけが物語から離れて、独立しているような印象の文章になっている。

わたしはよく思います。-いま新聞や雑誌をよむと、おどろくほかはない。多くの人が他人をののしり責めていばっています。「あいつがわるかったのだ。それでこんなことになったのだ」といってごうまんにえらがって、まるで勝った国のようです。ところが、こういうことをいっている人の多くは、戦争中はその態度があんまりりっぱではありませんでした。それがいまはそういうことをいって、それで人よりもぜいたくなくらしなどしています。ところが、あの古参兵のような人はいつもおなじことです。いつももくもくとして働いています。そのもくもくとしているのがいけないと、えらがっている人たちがいうのですけれども、そのときどきの自分の利益になることをわめきちらしているよりは、よほどりっぱです。どんなに世の中が乱脈になったように見えても、このように人目のつかないところでもくもくと働いている人はいます。こういう人こそ、ほんとうの国民なのではないでしょうか。こういう人の数が多ければ国は興り、すくなければ立ちなおることはできないのではないでしょうか。

戦後の世論や風潮に対するこうした忸怩たる思いは、『葡萄色のノート』『遠い日の戦争』の中にも見られる。戦時中に一生懸命やってきた人への批判や中傷が、戦後まもなくは少なくなかったということに、現代の私たちは気づかなければならないと思う。

もう一つこの文章には、大きな地震・津波被害と原発事故に遭い、何かに負けたような気分になっている今の日本人たちに響くものがあると感じ、ここだけが物語から浮き上がって、こちらに寄ってくるような気がしたのである。

多くの人が他人をののしり責めていばっています。
けれど
どんなに世の中が乱脈になったように見えても、このようにもくもくと働いている人はいます。こういう人こそ、ほんとうの国民なのではないでしょうか。こういう人の数が多ければ国は興り、すくなければ立ちなおることはできないのではないでしょうか。

この文章の後には、兵士達が、日本に帰ったらどのような暮らしをするかを考える場面が続く。もくもくと働き、それにささやかな誇りをもっている庶民の暮らし・・・。
物事を決めるような権限をもっていない普通の国民にできることは、「もくもくと働くこと」なのだと、改めて教えられた気がした。

子供の夏休みの読書にも良い本であるが、かつて読んだことのある大人も、もう一度読んでみることをお勧めしたい。

2件のコメント

[C4058]

僕もなぜかその独立してるように見える文章のこと覚えてます。
あらすじとかはいまいち覚えてなかったのでしたけど、その部分だけは読んだことが思い出されます。不思議ですけど、著者の思いが強くだされてたからだったんですね。
口を開いた人たちの言葉ばかりがメディアに踊り、黙々と紡ぐ人たちのことは見えてこない、けど気づいている人は気づいていると思いたいです。

あ。お久しぶりですv-205
  • 2011-08-10
  • 投稿者 : ウナム
  • URL
  • 編集

[C4059] >ウナムさん

お久しぶりです。
ずっと更新をさぼっていたのにコメントくださり、感激してます。

やはり、その箇所が気になりましたか?突然「わたしは・・・」と始まるので、何が始まるんだ?という感じですよね。

ウナムさんの周りの方々も、ブログ仲間の方々も、皆さん黙々と頑張っていらっしゃる方が多そうですよね。そういう大勢の人々で日本は成り立っているんですよね。

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