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『ジーキル博士とハイド氏』 スティーヴンソン

ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)ジーキル博士とハイド氏 (新潮文庫)
(1967/02)
スティーヴンソン

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時と場合によって、まるで別人のような言動や行動を取ることを「ジーキルとハイドみたいだ」などというが、実際にこの物語のような異常事態に陥ることはまずない。

人は誰でも一面的でなく、献身的な人でも自分が損をするのは嫌だと思う瞬間があったり、穏やかな人ほど怒ると怖かったりする。そして大抵は、自分でもいろいろな面を持っていることを自覚し、なんとかやりくりしながら生きている。通常「ジーキルとハイドみたいだ」と言われる人でも、自分の中で葛藤しながらやりくりをしているものだ。

ジーキルは、そのやりくりができない性分であったのだろう。良い自分は悪い自分と一緒にいることを許せない。悪い自分は良い自分から行動を制限されるのを嫌がる。自分の多面性を自分で管理し、やりたいときにやりたいことができる環境を作り出そうとしたのだ。

悪い自分を良い自分の自制心で抑えているから何とかなっているバランスを、ジーキルは大きく崩し、取り返しのつかない結末を迎える。しかし、現実の世界ではジーキルのような極端な考えを持つ者はいないから、個性のある名作として読み継がれてきたのだろう。

ところが、現実にはいないと思っていたジーキルのような人物を、私はこの一年余り、報道を通してずっと見てきた。この人、鳩山首相の言動を見聞きする度に、全くジーキルのようだと思っていた。
自分は善人である。人の嫌がることは言わないし、やらない。良い人ならではの耳障りの良い発言をしなければ・・・。そのように、どの方面にも良い自分しか向けることなく何ヶ月も過ごして来て、とうとうバランスを崩し、ハイドの部分にお出まし頂くことになったようだ。
利害関係が対立する案件が山積みの国政において、どの方面にも良い顔をするなど、不可能なことだとわからなかったのだろうか。ジーキルのような私人であるなら、どのような不幸な目に会おうと自業自得だが、公人がそんな妙なポリシーのために国を危うくすることを私は許せない。結果的に国を危うくしたのだから、国民にとっては「良い人」などではなく、せいぜい「人がよい」だけだったのだ。

人は「良い」部分だけで生きていくことはできない。それを目指した途端にどんなことになるか、ジーキルとハイドははっきり教えてくれている。これも今になって「学べは学ぶほどよくわかった」などと言うのだろうか。もっと早くに、せめて政治家になる前に学んでおいて欲しかった。

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