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[C3814]

したくもない悪役をしてまで守り通すっていうのはなかなかできません。
とにかくいい人でありたい気持ちがやはり強くて、演技や騙りで偽れない自分がいます。
強さがほしいと思いました。
  • 2009-08-21
  • 投稿者 : ウナム
  • URL
  • 編集

[C3815] >ウナムさん

日本は今平和ですし、一般人はそれで良いと思うのですよね。

でも、ウナムさんが個人的に「もっと強くなりたい」と思うなら、「守りたい!」と思う人を増やすことですね~。お嫁さん、お子さん、そして孫たち・・・どうですか、この勝手なアイデア。(笑)

[C3816] 藤原親子、そして新田次郎の人間関係

 はじめ親子関係を知らずに読んだのですが、このほんの死にかかった子どもが藤原正彦さんで、公のために家族と別行動を取った旦那様が新田次郎さんと知ったときに、この3人のものがたりがつながり深い感銘を覚えました。
 藤原正彦さんあたりの本を読んでいると、両親がケンカになったときには必ずていさんの口からこの引き上げの話が出て、それで新田次郎さんが完敗、以後そそくさと逃げ出す様など、この家族の微妙な人間関係が愛情をも併せ持った独特の文章で書かれており(あの強い親父も、お母さんにだけは勝てない)、何とも心地よい後味を感じました。

 やはり男が外で強くあるためには、女性も強くないといけないのでしょうね。
 そしてこの親子に共通する、これだけ悲惨な物語を一気に読ませる文章力を思います。

PS.
 今の状況に応じた本とエピソードの選定、さすがです。

[C3817] >山本大成さん

そんなおもしろいエピソードがあるのですか。
この三人には、絆というか強い血のつながりを感じますね。
新田次郎氏と藤原正彦氏には、理系+卓越した文章力。
藤原てい氏と藤原正彦氏には、これまた卓越したユーモアの精神。
そして三人共に持っているのが武士道の精神ですね。

かっぱおやじの話は、いつか紹介したいと思っていたのですが、「英霊来世」の新曲「8.30」を聴いて刺激され、速攻で記事にしました。
まだお聴きになっていなければ是非。↓
http://blog.areiraise.com/?eid=1013904

[C3818] 会津日新館什訓

 ていさんは会津の出身で、藤原正彦さんが時々書かれている「日新館什訓」(ならぬものはならぬのである!と締められている生徒への校訓)は、ていさんから伝えられたもののようですね。

 たしか前のコメントのエピソードが書かれていたのは「父の威厳。数学者の意地」(新潮文庫)だったと思います。
 「オレは天下の新田次郎だ!」とお父さんがぼやくのが全くていさんに通じないエピソードが非常に面白かったです。
(飲みに行くと呵られるので、必ず飲んだ後は担当編集者と一緒に帰ってきたとか?)
 なおこの本には、修学旅行前の子どもの検便提出に@人間の尊厳に係わる」と父の意地に賭けて闘う藤原正彦さんと家族の様子が、ユーモアのある独特の文体で書かれていたと思います。
 締めくくりは、子どもに「これで、検便の分だけ世の中が少し明るくなった!」と言ったことだったような気が...)

[C3819] >山本大成さん

本のご紹介ありがとうございます。その本は読んだことがありませんでした。

引き揚げとか留学とか、平穏ではない日々を乗り越えて行くには、強さだけでなくユーモアの精神が役立つのでしょうね。藤原親子からはそんなことも学べますね。

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[T928] 貨物船ミステリー10の疑惑・積荷の真相は核物質?

   ||| 貨物船ミステリー10の疑惑 |||  カーボベルデ沖で発見された貨物船、ロシア政府の発表でますます深まる謎の航跡  偽装された航路? 搭載物資の実体は? 核物質搭載? ロシアンマフィアが関連か? 今週連載でお届けしている謎の貨物船のオデッセイ。
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『流れる星は生きている』 藤原 てい

流れる星は生きている (中公文庫BIBLIO20世紀)流れる星は生きている (中公文庫BIBLIO20世紀)
(2002/07)
藤原 てい

商品詳細を見る


この本で印象的なことを三つ挙げよと問われたら、「母は強し」「言葉の力」「かっぱおやじ」というのが私の答えだ。

観象台に勤務する夫(後に作家となる新田次郎)の赴任と共に満州に渡っていた藤原ていは、終戦直前の昭和二十年八月九日、突然追い立てられるように観象台官舎を出て逃げなければならなくなった。
なぜ?どこへ?も曖昧なまま、関東軍の家族達が移動していることから危険を察知して逃げることになった。実はその日は、ソ連が不可侵条約を破り突然参戦してきた日であったのだ。

ついに敗戦したことがわかり、男たちは保安隊に命じられ列車でどこかへ連れて行かれ、「観象台疎開団」はほぼ女子供たちだけで日本を目指さなければならなくなった。ていは六歳、三歳、生後一ヶ月の子供達を連れていた。
限られた持ち物を仲間の目からも隠し、飢えや病気と戦いながら、子供を抱えて川を渡り、子供を怒鳴りつけながら山道を歩く。子供達を守り抜いて日本まで戻らなければならないのだ。その為には、人格まで意図的に変えなければならなかったり、人を脅したり騙すことも必要になったり、時には家族内で誰を優先させるかという究極の生存競争に晒される。読みながら自分が歯を食いしばっている事に気づくことが何度もあった。中には、精神を病んで奇行を繰り返したかと思うと、ふとした拍子にぱっと正常に戻るという仲間もいた。

この想像を絶する過酷な状況で、ていが三人の子供を全て無事に連れ帰ったことは奇蹟としか思えない。
夫とは別に自分だけで子供を連れて逃げると決まったときに、

私は子供を護るために逃げるのだと、はっきりと決心がつくともう泣いていられなかった。

母親としての責任感と強い意志と母性が総動員され、この偉業は成し遂げられたに違いない。「母は強し。」
しかし、現代の私たち母親がここまでのことをできるだろうか。責任感も意志も母性も、この平和で便利な暮らしの中ではなかなか発揮する機会がなく、現代人の母の強さは退化しているかもしれない。

このていを支えていたのが、「言葉の力」だ。
日本の航空隊にいたという保安隊員が教えてくれた歌は、同じ部隊の戦死した二人の兵隊が作詞したものだった。てい達は、この三小節の悲しいメロデイの歌を覚え、繰り返し歌った。「流れる星は生きている」という表題にもなっている歌詞が、「夫は生きている」という希望に繋がり、絶望感からていを救った。

また、同じ疎開団のくに子さんの詠んだ短歌は、悲しくせつないものだったが、人々は何度も聞きたがった。涙を流しながら詠い、涙を流しながら聞いた。悲しいという感情も生きている実感に繋がるものだ。泣きながら、心は潤いを得たのではないだろうか。

言葉は精神に繋がり、精神は生に繋がる。今の日本では、言葉がどんどん簡略化され、記号のようになっていっている気がするが、言葉の力というものを再認識しなければならないと感じた。

「かっぱおやじ」は、ていによるその命名もすばらしいが、存在も一際印象的だ。
貧乏な「観象台疎開団」はお金持ちの「宮本団」にくっついて行くしかないと、ていは考える。その宮本団で、ていたちを貧乏団だと迷惑がり、徹底的に退けようとしたのが、かっぱおやじである。
かっぱおやじとていの喧嘩漫才のようなやりとりには思わず笑ってしまうが、何度となく騙され、ついにはていの長男が山中でかっぱおやじに置き去りにされ、ていは恨みの骨頂だったであろう。

紆余曲折を経て、日本上陸を果たした日、ていはかっぱおやじ率いる宮本団解散の場面に出くわす。ある意味、この本のクライマックスともいえ、感動を呼び起こす場面なので、ここに引用をすることは避けたいが、ていはここで宮本団の結束とかっぱおやじの統率力を大きく評価し、「私の完全な敗北」とまで書いている。自分の子供を死に追いやろうとした人を相手にである。かっぱおやじは

「自分の団のことをまず考えないで、人の団のことなんか考えられますか」

といい放ち、それを貫くために、ていの乞う手助けを斥け続けてきた。それが団のリーダーとしての使命だからである。生きるか死ぬかの時には、まず自分の下にいる者たちを守り抜くことを考え、他人を慮る余裕などない。

このかっぱおやじの逸話も、私は現代の日本と引き比べてしまう。
まもなく私たちの国のリーダーになるかもしれないという人の発言は、かっぱおやじの名言とリーダーシップの前では、「甘っちょろい」としか言いようがない。
「友愛」?
「日本列島は日本人だけの所有物ではない」?
「外国人に参政権を」?

今の日本国内だけ見ていれば他国を慮る余裕があるだろう。しかし、周りには自分たちの国の利益しか考えず、隙あらば領土を拡張しよう、溢れ出る失業者の行き先を確保しよう、と必死になっている国々があるのだ。
荒唐無稽な話ではない。
私がオーストラリアに住んでいたときに、在豪の中国人外交官の亡命によって、オーストラリアには千人以上の中国人スパイが送り込まれており、民間人として暮らしていることが明らかになった。その後、オーストラリアでは親中派のラッド氏が首相に選ばれた。移民地区に新たな選挙区ができたのも勝因の一つだと報道されていた。最近になってオーストラリアは、慌てて親中路線に修正を加えている。もう少しで自国の産業が中国に乗っ取られると気づいたからだ。中国の隣国であり、豊かな日本に、同様のスパイが送り込まれていない方がおかしい。また、中国資本による日本の山林の買い占めが始まっているとの報道もあった。
韓国は、竹島はもう手中に納めたと思っているのか、今度は対馬も韓国のものだと言う人も出てきた。
ロシアは北方領土返還問題について、もうこれ以上話し合いさえしたくないという。
親日的だといわれている台湾でさえ、尖閣諸島の領有権では一歩も譲らない。
このような国々を相手に「日本列島は日本人だけのものではない」などと言ってしまって良いのだろうか?
日本の領土を奪われた時、私たち母親はていのように子供達を連れてどこかへ逃げるような事態に耐えられるだろうか?
そんな修羅場になる前に、自分の国のリーダーには、かっぱおやじのように

「自分の国のことをまず考えないで、人の国の事なんか考えられますか」

と言ってほしい。日本に限らず、どこの国でも、国政に携わる人は本来そう考えるものではないだろうか。

夏になると「あの戦争を忘れてはならない」という言葉をよく聞くが、悲惨な被害のことだけでなく、その時に生き延びた人たちの生き延びることができた理由を考えることも大事ではないかと思う。

6件のコメント

[C3814]

したくもない悪役をしてまで守り通すっていうのはなかなかできません。
とにかくいい人でありたい気持ちがやはり強くて、演技や騙りで偽れない自分がいます。
強さがほしいと思いました。
  • 2009-08-21
  • 投稿者 : ウナム
  • URL
  • 編集

[C3815] >ウナムさん

日本は今平和ですし、一般人はそれで良いと思うのですよね。

でも、ウナムさんが個人的に「もっと強くなりたい」と思うなら、「守りたい!」と思う人を増やすことですね~。お嫁さん、お子さん、そして孫たち・・・どうですか、この勝手なアイデア。(笑)

[C3816] 藤原親子、そして新田次郎の人間関係

 はじめ親子関係を知らずに読んだのですが、このほんの死にかかった子どもが藤原正彦さんで、公のために家族と別行動を取った旦那様が新田次郎さんと知ったときに、この3人のものがたりがつながり深い感銘を覚えました。
 藤原正彦さんあたりの本を読んでいると、両親がケンカになったときには必ずていさんの口からこの引き上げの話が出て、それで新田次郎さんが完敗、以後そそくさと逃げ出す様など、この家族の微妙な人間関係が愛情をも併せ持った独特の文章で書かれており(あの強い親父も、お母さんにだけは勝てない)、何とも心地よい後味を感じました。

 やはり男が外で強くあるためには、女性も強くないといけないのでしょうね。
 そしてこの親子に共通する、これだけ悲惨な物語を一気に読ませる文章力を思います。

PS.
 今の状況に応じた本とエピソードの選定、さすがです。

[C3817] >山本大成さん

そんなおもしろいエピソードがあるのですか。
この三人には、絆というか強い血のつながりを感じますね。
新田次郎氏と藤原正彦氏には、理系+卓越した文章力。
藤原てい氏と藤原正彦氏には、これまた卓越したユーモアの精神。
そして三人共に持っているのが武士道の精神ですね。

かっぱおやじの話は、いつか紹介したいと思っていたのですが、「英霊来世」の新曲「8.30」を聴いて刺激され、速攻で記事にしました。
まだお聴きになっていなければ是非。↓
http://blog.areiraise.com/?eid=1013904

[C3818] 会津日新館什訓

 ていさんは会津の出身で、藤原正彦さんが時々書かれている「日新館什訓」(ならぬものはならぬのである!と締められている生徒への校訓)は、ていさんから伝えられたもののようですね。

 たしか前のコメントのエピソードが書かれていたのは「父の威厳。数学者の意地」(新潮文庫)だったと思います。
 「オレは天下の新田次郎だ!」とお父さんがぼやくのが全くていさんに通じないエピソードが非常に面白かったです。
(飲みに行くと呵られるので、必ず飲んだ後は担当編集者と一緒に帰ってきたとか?)
 なおこの本には、修学旅行前の子どもの検便提出に@人間の尊厳に係わる」と父の意地に賭けて闘う藤原正彦さんと家族の様子が、ユーモアのある独特の文体で書かれていたと思います。
 締めくくりは、子どもに「これで、検便の分だけ世の中が少し明るくなった!」と言ったことだったような気が...)

[C3819] >山本大成さん

本のご紹介ありがとうございます。その本は読んだことがありませんでした。

引き揚げとか留学とか、平穏ではない日々を乗り越えて行くには、強さだけでなくユーモアの精神が役立つのでしょうね。藤原親子からはそんなことも学べますね。

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