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[C2816]

読み終えました。とってもほんわかとした気持ちになる本ですね。「だれも知らない小さな国」シリーズも同じような読後感を持ったものです。登場人物が皆落ち着いておりわくわくしながらも安心して読み進めることができます。
子どもの周りの大人たちがここに出てくるような天狗たちや与平さんのような人たちなら子供達は幸福ですね。
現実の世の中がこの世界のような大人たちでいっぱいになるように願いますねえ。
  • 2007-08-30
  • 投稿者 : さくらこ
  • URL
  • 編集

[C2818] >さくらこさん

>子どもの周りの大人たちがここに出てくるような天狗たちや与平さんのような人たちなら子供達は幸福ですね。

本当ですね。お友達みたいでなく、安心でき頼りになる大人の存在は、子供達の情緒を安定させるでしょうね。

佐藤さとるさんの本は、面白いし安心して子供に与えられますね。

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『天狗童子―本朝奇談(にほんふしぎばなし)』 佐藤 さとる・作/村上 豊・絵

天狗童子―本朝奇談(にほんふしぎばなし) 天狗童子―本朝奇談(にほんふしぎばなし)
佐藤 さとる、村上 豊 他 (2006/06)
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昔、祖母がしてくれたお話の天狗は、山の上の高い木の上に住んでいて、腰に下げた袋に入った木の実を食べていた。そのお話を聞きたくて祖母に何度もねだると、そのうち語る祖母の方が飽きてきて、天狗がカエルを食べたりしてしまう。
「ちがう、ちがう、本物の天狗は木の実しか食べないのでしょ。」
と抗議しても、もう新しい別の話しか出てこない。あの木の実を食べる天狗の話を聞きたいのになぁと、思っていた。だから、この本の中で、

シイの実やカヤの実か、せいぜいぜいたくをして、クリの実くらいしか食わなかったじゃないか。

というのを見て、心臓がどきっとした。ついに、あの天狗に再び出会えたのだ!

この台詞を言ったのは、カラス天狗の九郎丸。大天狗の小姓を務める『木っ端組』の一員だ。九郎丸は、お仕えしていた大天狗から山番人の与平に預けられ、笛の吹き方の修行をする。一年半も一緒に暮らすうちに情が移ってきて、与平は九郎丸を返したくないと思い、九郎丸は早く帰らなければ天狗の世界に戻れなくなると焦り始める。
そして、ちょっとした騒動の後、まずは九郎丸が、続いて与平が、大天狗の館に行くことになる。

天狗の館の造りや、天狗社会の組織や出世の仕組み、天狗やカラス天狗の衣装などについて、実際に見たのではないかと思えるような細かい描写がされていて、文章を読んでいるだけで、館の見取り図や組織図が書けてしまうほどだ。
佐藤さとるさんは、こうして細部を鮮明にすることで、読者をファンタジーの世界にぐいっと引きずり込むのが本当にお上手だ。非現実的な話は苦手な私も、すぐに引きずり込まれてしまった。

細かいことを書き込みながら、話はどんどん大がかりになっていく。時は戦国時代、舞台は相模の国。この地でにらみ合っている三浦家と伊勢家、堀越公方と呼ばれる足利家、これらのお家騒動と木っ端組のカラス天狗たちは深い因縁で結ばれている。歴史の好きな主人に訊いてみると、ここに出てくる武将やその子供たちは実在の人物らしい。
その後、与平たちが世話になる鎌倉のお寺も、円覚寺、東慶寺、光明寺と実在のお寺ばかり。あっ、そういえば鎌倉でカラス天狗が立ち並ぶお寺に行ったことがあると思い出し、ますます話は信憑性を増してくる。

歴史と天狗の世界が絡み合う中で、徳のある天狗や母親のような包容力のある女天狗など、人間の世界でもなかなかいないような立派な天狗たちに助けられながら、人間とカラス天狗、カラス天狗同士が、人間的な「情」を持ち、絆で繋がれていく。天狗やカラス天狗の恐ろしい顔つきとは裏腹に、温かく懐かしいような感情の沸いてくる物語だった。

私より先に読んでいた娘は、読みながらしきりに「この作者はお話を作るのが上手だねぇ。」と何度も呟いていた。大ベテランの佐藤さとるさんに向かって、何と生意気な!と思っていたが、読んでみると、私も思わず娘に「上手だねぇ。」と言っていた。ファンタジーを本当にあったことのように思わせてくれる技は、職人芸といってもいいだろう。

また今回は、佐藤さとるさんのほとんどの本に絵を描いていらっしゃる村上勉さんではなく、同姓であるが作風の違う村上豊さんが挿絵を描かれている。朴訥としてユーモラスな絵が物語を引き立て、より温かみのある作品になっている。
以前私は、佐藤さとるさんの本の挿絵が村上勉さんでなかったら「読んでいた本を放り投げたくなるだろう。」などと乱暴なことを書いてしまったが、この作品を読み、前言を撤回したいと思う。

2件のコメント

[C2816]

読み終えました。とってもほんわかとした気持ちになる本ですね。「だれも知らない小さな国」シリーズも同じような読後感を持ったものです。登場人物が皆落ち着いておりわくわくしながらも安心して読み進めることができます。
子どもの周りの大人たちがここに出てくるような天狗たちや与平さんのような人たちなら子供達は幸福ですね。
現実の世の中がこの世界のような大人たちでいっぱいになるように願いますねえ。
  • 2007-08-30
  • 投稿者 : さくらこ
  • URL
  • 編集

[C2818] >さくらこさん

>子どもの周りの大人たちがここに出てくるような天狗たちや与平さんのような人たちなら子供達は幸福ですね。

本当ですね。お友達みたいでなく、安心でき頼りになる大人の存在は、子供達の情緒を安定させるでしょうね。

佐藤さとるさんの本は、面白いし安心して子供に与えられますね。

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