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[C2733]

この記事拝読し、思はず目頭が熱くなりました。最後の三つの心掛け、日本の母親、女性なら、かつてだれもが身につけてゐた事でせう? どうして無くしてしまつたのでせう。男女平等などと馬鹿げたお題目を唱へ出してから後です、女性が、そして男性がをかしくなり始めたのは。良妻賢母といふ言葉が死語ではなかつた頃、男も女も「まとも」でした。今、女性は颯爽と街を闊歩してゐます。男は元気なく目は死んでゐる。全員がとは申しません。でも、日本の風景は街の人を眺める限り薄汚くなりました。
話が拡散しましたが、仰せのように「自立」とは経済的なことではありません。男でもさうです。精神の自立。自分の思想・思考を持てるか否かです。さういふことを学生に話すと、彼等は煙たいのか、自分の世界に閉じこもり出て来ません。携帯メールでコミュニケーションを取つてゐるつもりで、実は繋がりを拒絶し始めた若者が増えてゐると、私はにらんでゐます。その姿は自立からは程遠い。

拝読しての嬉しくなつた気持ちをお伝へしたくて書き出して変な方に話がそれました。いつも素敵な読書体験をお書き下さり有難うございます。

[C2734] >dokudankojiさん

過分なお言葉を頂戴し、恐縮しています。

日本では、東京、地方都市、町、村、いろいろなところに住みましたが、都会であるほど目の死んでいる男性が多いように感じました。地方の方が昔の生活様式や価値観が残っていることも関係しているのかもしれませんね。

「自分の思想・思考を持てるか否か」に後ろ向きな(文系の)学生は、大学で何を学ぼうとしているのか不思議です。人間は「考える葦」だと知らないまま人生を送るのは勿体ないと思います。

こちらこそ、拙い記事を読んでくださり、ありがとうございます。

[C2736]

>全ての人間関係の基礎は金銭になってしまう。
最近の日本は、本当にこういう考えが主流になりつつありますね。
悲しいですが・・・
>サラリー意識と、家族間での金銭の相互支払の中で育つ子供
知人で子供の仕事は勉強する事だからと言って点数をお金に換算してお小遣いをあげているという人がいます。
経済の仕組みを教え、かつ勉強させる事もできると自信満々です。
結果(?)お子さん皆優秀で立派な大学へ入られました。。。。
今の日本は何が正しいのか分らなくなってきていますね。
家事労働を軽んじてお金を稼ぐ事にのみ価値を見出す人も多いですし、お金を稼げる人間こそが価値のある人間という考え方も強いですね。
全てに自立していればそれは理想なのでしょうが・・・・

milesta.さんは十分に心がけ通りに生きていらっしゃいますよ。
  • 2007-08-09
  • 投稿者 : マリリン
  • URL
  • 編集

[C2737] >マリリンさん

勉強までもをお金に換算ですか・・・。
経済の仕組みといっても、自分のための努力にお金を払ってくれる社会なんてないですよね。

私の心がけは脆くて、気が緩むとすぐに晩のおかずの品数が減ったりしてしまいます。マリリンさんのように家族のためには毎日栄養とおいしさを兼ね備えた献立を考えなくちゃと思うのですけど・・・。

[C2738] 時々訪問させていただいています。

ちょっと気になって、コメントします。
日本では昭和40年頃は、テレビが普及していなくて・・・、はちょっとニュアンスが違うような気がします。一般家庭には、当然のようにテレビは普及していました。ただ、大学生は下宿生活の部屋にはテレビを持っていないのが大勢、そんな時代でした。
だから、都会で大学を卒業、就職したけれど、あえてテレビのある生活を選択しない、そんな意識で暮らしていた若い家庭が見受けられた、のではないでしょうか。私も18歳で下宿生活をしてから、テレビのない生活を送り、結婚後もしばらくはテレビ購入を避けていましたから。

[C2739] >街中の案山子さん

ご指摘ありがとうございます。
仰る通り、この記事だと昭和40年代に日本にテレビが普及していないという意味になってしまいますね。言葉足らずでした。
加藤さんご夫妻は、ちょうど日本でテレビの放送が始まった頃の昭和28年に最初の渡米をしていらっしゃって、そこで一時期テレビに夢中になってしまったのだそうです。そしてその時に、
「子供が生まれたら、この『魔力』に近づけてはならない」
と決めたのだそうです。
記事を直すか、追記をしますね。
ありがとうございました。

[C2740] こんばんは

この記事ですね。
いや、こんな立派な方と重ね合わせないでください(汗)

わたしがテレビの害に気づいたのは、ちょうど逆ですね。一人暮らしを始めて、テレビのない生活を送ってからです。

おそらく、著者なら今のインターネットの魔力もお子さんから遠ざけようと思われるでしょうね。これも便利なツールではありますが、つい何時間もネットサーフィンをして時間を浪費してしまいます・・・。

最近の女性は、男から自立しようと思うせいでしょうか、なにか考えが頑ななところがあるように感じます。milestaさんのおっしゃる通り、思考の自立こそ、本当に価値のあることなのに。

わたしも精神の自立とともに、自然体の男らしさが養われればいいのでしょうが。
  • 2007-08-10
  • 投稿者 : cyber_bird
  • URL
  • 編集

[C2741] >cyber_bird さん

テレビのことといい、芸術にお詳しいことといい、どうしても重ね合わせてしまいますよ。

インターネットやケータイも、子供時代の貴重な時間を奪う物かもしれませんね。

>男から自立しよう

というのが、不思議な発想ですよね。人間誰しも一人では生きられないし、男女は助け合っていくものだと思うのですけれど、個人主義がいきすぎるととそういう発想になってしまうのでしょうか・・・。

[C2742] 母の無償の愛

小学校の道徳の副読本に載っているお話です。
ある小学生が母親に請求書を渡しお小遣いをもらおうとするのです。
お皿洗い何十円 靴磨き何十円 肩たたき何十円合計何百何十円
それを見たお母さんはちょっと変な顔をするのですが黙っていわれただけのお金を渡します。
子どもがこんなに簡単にくれるんだったらいいなあと思っていると
次の日お母さんから子どもに請求書が渡されます。
朝ご飯を作ってあげた0円
洗濯をしてあげた0円
学校に持って行く袋を縫ってあげた0円
病気の時看病してあげた0円
これを見た子どもはじっとその請求書を見て考え込んでしまいます。
請求書の中身はこんなだったかどうか細かいことは忘れてしまいましたが
お母さんの請求書の中に看病してあげたというのがあったことははっきり覚えています。

子どももませてきてこういうことは考えつくでしょうがお母さんの請求書を見て0円の意味を考えたらお小遣いはほしいけれどこういうサラリー制でもらうものではないということを理解すると思います。今はこういう教え方を親はしないのでしょうか?

加藤恭子さん 存じ上げませんでした。
今道徳観も人生観も多様になりすぎ自分が信じるこうですよということを言っていいのかどうか躊躇することもありますが やっぱりこれだけは譲れないということは言っていかなければなりませんね。またまたすばらしい方の本をご紹介いただきありがとうございます。
  • 2007-08-11
  • 投稿者 : さくらこ
  • URL
  • 編集

[C2743] >さくらこさん

>今はこういう教え方を親はしないのでしょうか?

我が子の日本の同級生の家庭で、お手伝いをしたらいくらとおこづかいをあげていたところがあるのですが、それに対して「ちょっと違うよね。」と言う人もいて、賛否両論という感じでした。
マリリンさんのコメントにある方のように「経済観念を身につける」と考えている場合と、最近流行っている「褒めて育てる」が高じてお金に結びついた場合があるように思います。

加藤恭子さんは、とてもたくさん本を出されていて、このようなエッセイ、伝記、文化論、文学論、英語教育、エッセイの書き方、画集(モーゼスおばあさん)など、ジャンルも幅広いのです。好奇心が旺盛で、書くことがお好きなのだと思います。

[C2744]

加藤 恭子さんを存じ上げませんでしたが、とても共感する内容が多く、おもわず「うんうん」と頷いてしまいました。

確かに家事手伝いをしたら、お小遣いが貰える。と話す子供たちが多く、それってどうなのか?と思っていました。

決まったお小遣いで1ヶ月やりくりする。
その為には何が無駄で、何が必要なのかを子供が考えるものだと思っていました。

[C2745] 丁寧に対応してくださり、恐縮です。

ダラダラとテレビを見せる子育てをしてこなかった、我が家のエピソードです。長男が小6の時、担任から「○君は、こんなコマーシャル知らないだろう」なんて、茶化されたそうです。
週に幾つかの見たい番組を楽しみにして、テレビのチャンネルをつける、という生活だったので、一般から見ると、浮いていたのでしょうか。真面目君で真剣に取り組んでいるものがあったこともあって、だだ、こんな風にいわれたよ、なんて軽い話題にしただけでした。長女などは、中学時代に前夜のドラマの話題に入っていけなくて・・・、と。
自分の育っている家庭は、子供にとって大きな位置づけなのですが、一方で、学校生活を通して、級友たちから知る社会もあるわけで、そこでも軸をぶれずにやっていけるか、親子とも器量の必要となるところでしょうね。

[C2746] >akeyanさん

加藤さんは、私たちの母親たちより少し上の世代なのですが、今でも頷ける内容が多いのですよね。

やはり家事をしたらお小遣い・・・というお家が増えているのですね。その家だけの問題でなく、たとえば学校で株式の勉強をしたりとか、世の中全体が「経済」中心の考え方になっているのも影響しているかもしれませんね。

[C2747] >街中の案山子さん

こちらこそ、ありがとうございました。
自分で推敲しているだけでは、抜けたり間違えたりすることがありますので、また何かお気づきのことがありましたら、教えてください。

我が家も今はマイペースでやっていますが、日本に帰ったら、テレビを制限したりケータイを持たせなかったりすると、友達と話題が合わなくなるかもしれないのですよね・・・。
親として、その加減をどうするか悩みそうです。

[C2748]

僕は小学校のとき親が7時からはニュース。
歌番組は見せない!って育てられました。
だから学校での話題にぜんぜんついていけない。。。
すごい疎外感を感じたことを思い出しました。
結局先に高校生になった兄が歌番組とかを見れるように親に対して革命(笑)をするわけですけど

今思えば、ほかの子と違った感覚を育てることができたっていうのはよかったと思います。
ただ当時を乗り切るのは苦しかったですけどね。

でもテレビに関しては、父が7時からニュースというわりには
自分がクイズ番組みたいときには
チチっと変えてしまう一貫性の無さに対する不満が
僕らの中にたまっていたので反抗したって感じですね。

やっぱり子供に課す以上自分もそのルールに則らないといけないですね。

[C2749] やはりTBできません

先日教へて頂いた日豪プレスの記事紹介のブログ「南半球でも」を書いて、TBしたのですが、反映されてゐないやうです。どうもTBにはサーバー間の相性みたいなものがあるやうなですね。
milestaさんのこともご紹介しました。勝手なことして済みません。

[C2750] >unamさん

私が子供の頃と同じような状況で笑ってしまいました。
但し「七時はニュース」ではなく、「チャンネル権は父親に有り」という決まりでしたので、革命は大変でした。(笑)

>今思えば、ほかの子と違った感覚を育てることができたっていうのはよかったと思います。

ウナムさんのブログの個性はここから来ているんですね。なるほど納得です。

[C2751] >dokudankojiさん

せっかくTBいただいたのに残念です。以前はできていたのにおかしいですね。

あのコラムを読まれたのですね。先生の書かれているように、意味がよく通らないところが多いのですよね。

また拙ブログをご紹介をいただきありがとうございます。身に余るお言葉に足が震えてしまいました。

[C2752]

身に余るなどと、とんでもない。あれでもまだ上手く言葉に出来てゐないと思つてゐます。milestaさんのお書きになるものは、どれも「腑に落ちる」のです。これからもよい記事をお書き下さい。

[C2753] >dokudankojiさん

またまた恐縮です。
いつもコメントを書かれる方々に教えられる事ばかりの頼りないブログですのに・・・。
ご期待に添えるかどうかとても心配ですが、良い本をご紹介できるよう努力していきます。

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[T302] 女の産みどき

独身女性にもお勧めだけど、あえて今読むのもいいかも。。。もう産んだ人もこれから産む人もぜひおすすめ!特に育休中のお父さんの日記はしみじみと心にしみました。私には二人の子がいますが、本当に産みどきに産んだのか?じっくり読んで考えてみようと思います。客観的に
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『アメリカへ行った僚子』 加藤 恭子

アメリカへ行った僚子 アメリカへ行った僚子
加藤 恭子 (1985/04)
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加藤恭子さんは、憧れの女性である。自立していて、好奇心旺盛で、行動力があって、柔軟性もあって、心が温かい、そして何よりも家族思いである。まるでお会いしたことがあるように書いているが、著書から感じた加藤さんのお人柄である。

女性の「自立」というと経済的な自立を指すことが多いが、私の意味しているのは、自分の頭で考えるということだ。学者であり、何冊もの本を書かれ、経済的にも自立していらっしゃるのだろうが、それよりも私が憧れているのは、思考が自立しているところである。

『アメリカへ行った僚子』は、子育てや外国暮らしについて教わることの多い、私にとっては宝物のような本である。
加藤さんは昭和四十(1965)年に、ご主人と四才のお嬢さん僚子さんと共に、アメリカに渡る。今から四十年以上も前の話だ。そこで子育てを通して経験したこと、考えたことが、ここには書かれている。
時代も住んでいる国も違うのに、この本に教えられることが多いのは、加藤さんの深い洞察と子供に対する愛情は、地域や時を超えた普遍性のある大切なことだからだ。

加藤さんは、子供を育て、アメリカ社会と接する中で沸いてくるさまざまな疑問を、ひとつひとつ採り上げて考察を加えて、子育てに反映させていく。当時のアメリカは、まだ日本より一歩進んでいて、良い点も悪い点も切実な思いでご覧になっていたのだと思う。アメリカで問題になっている麻薬、拝金主義、逆差別、テレビの弊害等々は、いつか日本に来るという予感があったのだろう。子育ての方針を決める上でも、その観点が強く出ているように感じる。そして、やはりそれらの「アメリカの問題」が今は「日本の問題」になっていることを見て、改めて加藤さんの洞察力に感心してしまうのだ。

例えば、子供のおこづかいについての考察は、拝金主義や家族というものの意味を考えさせられる鋭いものだ。
アメリカでは子供に早くから独立心を持たせることに熱心で、おこづかいを「サラリー」制にしている家が多かったそうだ。自分のベッドを整える、ごみ捨て場にごみを運ぶ、自分の部屋の掃除など、仕事に対する報酬としてお金をもらう。このことについて、加藤さんは疑問を投げかける。

 これらの仕事が、サラリーに価するかどうか長い間疑問に感じてきた。いわゆる、自分のことは自分でする式の、躾の一部ではないだろうか。ごみ捨てや皿洗いにしても、自分もその一員である家庭の日常生活に必要な仕事として、一セントの報酬だって期待すべきものではない。
 “サラリー”意識を植えつけられた子供は、無意識のうちに、計算するようになるのではないだろうか。一つ一つの仕事をするに当たって、報酬が多いか少ないか。多ければ得、少なければ損、と感じるであろう。だが、損得勘定のすぐには出来ない性質の仕事も、世の中にはあるのだ。
 余分の仕事をたのむためには、母親さえもお金をはらわなければならないとしたら、全ての人間関係の基礎は金銭になってしまう。


そして、老衰した母親の面倒を見るにも金銭を要求するようになるだろうと想像している。

サラリー意識と、家族間での金銭の相互支払の中で育つ子供は、何か大切なものを人工的に喪失させられているのではないだろうか。母の無償の愛を信じられるであろうか。そして、もしそれが信じられないとしたら、どういうことになるのだろうか。

と将来の「アメリカ」を心配している一文が、四十年たつとまるで日本のことを書いているように見える。

テレビについても早々とその「魔力」に気づいていた。加藤さんご夫妻は、昭和二十八年から最初の渡米をしていた時に、日本にはまだ普及していなかったテレビに出会った。夫婦して夢中になってしまった経験から、直感で「幼児にとっては好ましくないもの」と捉えて、子供が生まれたらテレビに触れさせないと決める。幼児に親とテレビという二人の教師はいらないと感じたからだそうだ。

母として私が与えようとする価値観の全く反対のことをもう一人の「教師」が教えるだろうことを私は知っていた。二人はことごとく衝突し合うであろう。そして、二人の「教師」が真正面から対決し合ったとしたら、敗北するのは私だろうということも。だから、もう一人の邪魔者を、初めから抹殺してかかったにすぎない。

またテレビと読書との比較もしている。すぐれた本は深い感動を与えてくれるが、テレビは感動源があまり価値がないものでも“感動状態”をつくり出してしまう。それに慣れてしまうと、本当の感動に気づかなくなると指摘している。

日本の変化を憂えている箇所もある。
加藤さんの母親から孫の僚子に少女雑誌が届く。雑誌を開き、どぎつい表紙やグラビヤ、嫁姑のトラブルの出てくる漫画、スターのゴシップ、恋愛ごっこ・・・に驚く。そして、そんなものを送ってきた母親への怒りのような失望のような感情が吐露されている。自分が子供の頃は一流品にしか触れさせなかったのに、現代の風潮の中で母の鑑識眼が曇ったのだとしたら「許せない」と激しい筆致で書かれている。そこには、日本文化の退廃が身内にまで襲ってきたことへの嫌悪感が表れている。

滞米中、加藤さんは、大学で自らの研究を続け、ご主人から任せられている家事家計の一切を取り仕切りながら、子育てをなさっていた。子供たちが遊んでいる裏庭に机を置いて自分の勉強をし、ビデオもカセットテープもない時代に手作り教材で僚子に英語を教え、僚子の日本語が怪しいとなると今度は日本語も教える。さらに子供の交友関係や、子供の友人たちの性格や家庭の教育方針まで把握している。その活力溢れる生活ぶりは、尊敬に値する。
そして、そんな生活の中から「マザーグース」「ニューイングランド」「モーゼスおばあさん」と興味の対象を広げて、それぞれを研究し本を書いてしまう。だから、加藤さんの著書には、学術的な香りと生活の香りが同居していることが多く、本に「魂」がこもっていると感じる。

この本は小説ではないのに、ラストシーンでは思わず涙がこぼれてしまった。雪の中で母親を導くようにして歩く僚子を見て、加藤さんの母親と加藤さん自身との同じような瞬間を思い出す。脈々と続く母子の繋がりを強く感じる場面で終わっている。

加藤さんの全てを真似することなど到底無理だけれど、
家族を大切にする
自分の頭で考える
魂のこもった文章を書く
を心がけて、少しでも憧れの女性に近づく努力をしていこうと思っている。


※追記(平成19年8月10日)
最初の記事では、昭和四十年代に日本ではテレビが普及していないととれる箇所があり、ご指摘を受けましたので、一部文章を変えました。
魂がこもっていても、意味が通じなければダメですね。反省。

20件のコメント

[C2733]

この記事拝読し、思はず目頭が熱くなりました。最後の三つの心掛け、日本の母親、女性なら、かつてだれもが身につけてゐた事でせう? どうして無くしてしまつたのでせう。男女平等などと馬鹿げたお題目を唱へ出してから後です、女性が、そして男性がをかしくなり始めたのは。良妻賢母といふ言葉が死語ではなかつた頃、男も女も「まとも」でした。今、女性は颯爽と街を闊歩してゐます。男は元気なく目は死んでゐる。全員がとは申しません。でも、日本の風景は街の人を眺める限り薄汚くなりました。
話が拡散しましたが、仰せのように「自立」とは経済的なことではありません。男でもさうです。精神の自立。自分の思想・思考を持てるか否かです。さういふことを学生に話すと、彼等は煙たいのか、自分の世界に閉じこもり出て来ません。携帯メールでコミュニケーションを取つてゐるつもりで、実は繋がりを拒絶し始めた若者が増えてゐると、私はにらんでゐます。その姿は自立からは程遠い。

拝読しての嬉しくなつた気持ちをお伝へしたくて書き出して変な方に話がそれました。いつも素敵な読書体験をお書き下さり有難うございます。

[C2734] >dokudankojiさん

過分なお言葉を頂戴し、恐縮しています。

日本では、東京、地方都市、町、村、いろいろなところに住みましたが、都会であるほど目の死んでいる男性が多いように感じました。地方の方が昔の生活様式や価値観が残っていることも関係しているのかもしれませんね。

「自分の思想・思考を持てるか否か」に後ろ向きな(文系の)学生は、大学で何を学ぼうとしているのか不思議です。人間は「考える葦」だと知らないまま人生を送るのは勿体ないと思います。

こちらこそ、拙い記事を読んでくださり、ありがとうございます。

[C2736]

>全ての人間関係の基礎は金銭になってしまう。
最近の日本は、本当にこういう考えが主流になりつつありますね。
悲しいですが・・・
>サラリー意識と、家族間での金銭の相互支払の中で育つ子供
知人で子供の仕事は勉強する事だからと言って点数をお金に換算してお小遣いをあげているという人がいます。
経済の仕組みを教え、かつ勉強させる事もできると自信満々です。
結果(?)お子さん皆優秀で立派な大学へ入られました。。。。
今の日本は何が正しいのか分らなくなってきていますね。
家事労働を軽んじてお金を稼ぐ事にのみ価値を見出す人も多いですし、お金を稼げる人間こそが価値のある人間という考え方も強いですね。
全てに自立していればそれは理想なのでしょうが・・・・

milesta.さんは十分に心がけ通りに生きていらっしゃいますよ。
  • 2007-08-09
  • 投稿者 : マリリン
  • URL
  • 編集

[C2737] >マリリンさん

勉強までもをお金に換算ですか・・・。
経済の仕組みといっても、自分のための努力にお金を払ってくれる社会なんてないですよね。

私の心がけは脆くて、気が緩むとすぐに晩のおかずの品数が減ったりしてしまいます。マリリンさんのように家族のためには毎日栄養とおいしさを兼ね備えた献立を考えなくちゃと思うのですけど・・・。

[C2738] 時々訪問させていただいています。

ちょっと気になって、コメントします。
日本では昭和40年頃は、テレビが普及していなくて・・・、はちょっとニュアンスが違うような気がします。一般家庭には、当然のようにテレビは普及していました。ただ、大学生は下宿生活の部屋にはテレビを持っていないのが大勢、そんな時代でした。
だから、都会で大学を卒業、就職したけれど、あえてテレビのある生活を選択しない、そんな意識で暮らしていた若い家庭が見受けられた、のではないでしょうか。私も18歳で下宿生活をしてから、テレビのない生活を送り、結婚後もしばらくはテレビ購入を避けていましたから。

[C2739] >街中の案山子さん

ご指摘ありがとうございます。
仰る通り、この記事だと昭和40年代に日本にテレビが普及していないという意味になってしまいますね。言葉足らずでした。
加藤さんご夫妻は、ちょうど日本でテレビの放送が始まった頃の昭和28年に最初の渡米をしていらっしゃって、そこで一時期テレビに夢中になってしまったのだそうです。そしてその時に、
「子供が生まれたら、この『魔力』に近づけてはならない」
と決めたのだそうです。
記事を直すか、追記をしますね。
ありがとうございました。

[C2740] こんばんは

この記事ですね。
いや、こんな立派な方と重ね合わせないでください(汗)

わたしがテレビの害に気づいたのは、ちょうど逆ですね。一人暮らしを始めて、テレビのない生活を送ってからです。

おそらく、著者なら今のインターネットの魔力もお子さんから遠ざけようと思われるでしょうね。これも便利なツールではありますが、つい何時間もネットサーフィンをして時間を浪費してしまいます・・・。

最近の女性は、男から自立しようと思うせいでしょうか、なにか考えが頑ななところがあるように感じます。milestaさんのおっしゃる通り、思考の自立こそ、本当に価値のあることなのに。

わたしも精神の自立とともに、自然体の男らしさが養われればいいのでしょうが。
  • 2007-08-10
  • 投稿者 : cyber_bird
  • URL
  • 編集

[C2741] >cyber_bird さん

テレビのことといい、芸術にお詳しいことといい、どうしても重ね合わせてしまいますよ。

インターネットやケータイも、子供時代の貴重な時間を奪う物かもしれませんね。

>男から自立しよう

というのが、不思議な発想ですよね。人間誰しも一人では生きられないし、男女は助け合っていくものだと思うのですけれど、個人主義がいきすぎるととそういう発想になってしまうのでしょうか・・・。

[C2742] 母の無償の愛

小学校の道徳の副読本に載っているお話です。
ある小学生が母親に請求書を渡しお小遣いをもらおうとするのです。
お皿洗い何十円 靴磨き何十円 肩たたき何十円合計何百何十円
それを見たお母さんはちょっと変な顔をするのですが黙っていわれただけのお金を渡します。
子どもがこんなに簡単にくれるんだったらいいなあと思っていると
次の日お母さんから子どもに請求書が渡されます。
朝ご飯を作ってあげた0円
洗濯をしてあげた0円
学校に持って行く袋を縫ってあげた0円
病気の時看病してあげた0円
これを見た子どもはじっとその請求書を見て考え込んでしまいます。
請求書の中身はこんなだったかどうか細かいことは忘れてしまいましたが
お母さんの請求書の中に看病してあげたというのがあったことははっきり覚えています。

子どももませてきてこういうことは考えつくでしょうがお母さんの請求書を見て0円の意味を考えたらお小遣いはほしいけれどこういうサラリー制でもらうものではないということを理解すると思います。今はこういう教え方を親はしないのでしょうか?

加藤恭子さん 存じ上げませんでした。
今道徳観も人生観も多様になりすぎ自分が信じるこうですよということを言っていいのかどうか躊躇することもありますが やっぱりこれだけは譲れないということは言っていかなければなりませんね。またまたすばらしい方の本をご紹介いただきありがとうございます。
  • 2007-08-11
  • 投稿者 : さくらこ
  • URL
  • 編集

[C2743] >さくらこさん

>今はこういう教え方を親はしないのでしょうか?

我が子の日本の同級生の家庭で、お手伝いをしたらいくらとおこづかいをあげていたところがあるのですが、それに対して「ちょっと違うよね。」と言う人もいて、賛否両論という感じでした。
マリリンさんのコメントにある方のように「経済観念を身につける」と考えている場合と、最近流行っている「褒めて育てる」が高じてお金に結びついた場合があるように思います。

加藤恭子さんは、とてもたくさん本を出されていて、このようなエッセイ、伝記、文化論、文学論、英語教育、エッセイの書き方、画集(モーゼスおばあさん)など、ジャンルも幅広いのです。好奇心が旺盛で、書くことがお好きなのだと思います。

[C2744]

加藤 恭子さんを存じ上げませんでしたが、とても共感する内容が多く、おもわず「うんうん」と頷いてしまいました。

確かに家事手伝いをしたら、お小遣いが貰える。と話す子供たちが多く、それってどうなのか?と思っていました。

決まったお小遣いで1ヶ月やりくりする。
その為には何が無駄で、何が必要なのかを子供が考えるものだと思っていました。

[C2745] 丁寧に対応してくださり、恐縮です。

ダラダラとテレビを見せる子育てをしてこなかった、我が家のエピソードです。長男が小6の時、担任から「○君は、こんなコマーシャル知らないだろう」なんて、茶化されたそうです。
週に幾つかの見たい番組を楽しみにして、テレビのチャンネルをつける、という生活だったので、一般から見ると、浮いていたのでしょうか。真面目君で真剣に取り組んでいるものがあったこともあって、だだ、こんな風にいわれたよ、なんて軽い話題にしただけでした。長女などは、中学時代に前夜のドラマの話題に入っていけなくて・・・、と。
自分の育っている家庭は、子供にとって大きな位置づけなのですが、一方で、学校生活を通して、級友たちから知る社会もあるわけで、そこでも軸をぶれずにやっていけるか、親子とも器量の必要となるところでしょうね。

[C2746] >akeyanさん

加藤さんは、私たちの母親たちより少し上の世代なのですが、今でも頷ける内容が多いのですよね。

やはり家事をしたらお小遣い・・・というお家が増えているのですね。その家だけの問題でなく、たとえば学校で株式の勉強をしたりとか、世の中全体が「経済」中心の考え方になっているのも影響しているかもしれませんね。

[C2747] >街中の案山子さん

こちらこそ、ありがとうございました。
自分で推敲しているだけでは、抜けたり間違えたりすることがありますので、また何かお気づきのことがありましたら、教えてください。

我が家も今はマイペースでやっていますが、日本に帰ったら、テレビを制限したりケータイを持たせなかったりすると、友達と話題が合わなくなるかもしれないのですよね・・・。
親として、その加減をどうするか悩みそうです。

[C2748]

僕は小学校のとき親が7時からはニュース。
歌番組は見せない!って育てられました。
だから学校での話題にぜんぜんついていけない。。。
すごい疎外感を感じたことを思い出しました。
結局先に高校生になった兄が歌番組とかを見れるように親に対して革命(笑)をするわけですけど

今思えば、ほかの子と違った感覚を育てることができたっていうのはよかったと思います。
ただ当時を乗り切るのは苦しかったですけどね。

でもテレビに関しては、父が7時からニュースというわりには
自分がクイズ番組みたいときには
チチっと変えてしまう一貫性の無さに対する不満が
僕らの中にたまっていたので反抗したって感じですね。

やっぱり子供に課す以上自分もそのルールに則らないといけないですね。

[C2749] やはりTBできません

先日教へて頂いた日豪プレスの記事紹介のブログ「南半球でも」を書いて、TBしたのですが、反映されてゐないやうです。どうもTBにはサーバー間の相性みたいなものがあるやうなですね。
milestaさんのこともご紹介しました。勝手なことして済みません。

[C2750] >unamさん

私が子供の頃と同じような状況で笑ってしまいました。
但し「七時はニュース」ではなく、「チャンネル権は父親に有り」という決まりでしたので、革命は大変でした。(笑)

>今思えば、ほかの子と違った感覚を育てることができたっていうのはよかったと思います。

ウナムさんのブログの個性はここから来ているんですね。なるほど納得です。

[C2751] >dokudankojiさん

せっかくTBいただいたのに残念です。以前はできていたのにおかしいですね。

あのコラムを読まれたのですね。先生の書かれているように、意味がよく通らないところが多いのですよね。

また拙ブログをご紹介をいただきありがとうございます。身に余るお言葉に足が震えてしまいました。

[C2752]

身に余るなどと、とんでもない。あれでもまだ上手く言葉に出来てゐないと思つてゐます。milestaさんのお書きになるものは、どれも「腑に落ちる」のです。これからもよい記事をお書き下さい。

[C2753] >dokudankojiさん

またまた恐縮です。
いつもコメントを書かれる方々に教えられる事ばかりの頼りないブログですのに・・・。
ご期待に添えるかどうかとても心配ですが、良い本をご紹介できるよう努力していきます。

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[T302] 女の産みどき

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