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[C2531] 味わい

milestaさんの書評はいつも一編の作品になってますが、
今日のは特に面白く読みました。
一葉の一途な生き様を支えた魂が、この本の作者に乗り移り、
それがさらにmilestaさんの筆致にまでほとばしっているかのようです。

以前にもコメントで書いたように思うのですが、
文字と言う何の変哲も無い記号の羅列に心を動かされるとき
言葉の重みと、その集大成としての文学の力に、つくづくと感じ入ります。

今日の一文も、まるでおいしいお茶のように、
こっくりとした滋味を味わわせてもらいました。
いつまでもこころを動かせる新鮮な感性を大切に、
わたしたちに良い本を伝えていってください。

[C2533] >ysbeeさん

ysbeeさん褒めすぎです。お礼にオーストラリア原産のマカデミアナッツでも送ろうかと思いましたが、そちらもマカデミアナッツの産地でしたね。止めておきます。(笑)

本当にこの本では、夏子に乗り移られてしまって、読み終わったのが半月ほど前なのに、やっと今自分に戻って紹介文が書けました。

[C2538] 一葉

樋口一葉については、あまり知識がなかったので、こちらの記事で、調べる機会を頂きました。
しかしあまりにも薄命だったことが悔やまれますね。

[C2539] はじめまして。

はじめまして、こんにちは。
ysbeeさんのところからきました。
以前にysbeeさんにANZAC Dayの記事に関してmilestaさんを紹介され、ほんの時々訪問させていただいてました。
ysbeeさんのところのコメント欄でもコメントを読ませていただいております。

今回は、中国の煉瓦工場事件のコメントの中で、北京オリンピック反対のサイトを紹介なさっていたことで、今回のコメントをさせていただいております。(一葉の記事のコメントでなくてすみません)

今日の私の記事で、そのサイトを紹介し、勝手にmilestaさんのブログにもリンクできるようにしましたので、その報告です。

これを機に私のブログにリンクさせていただきますが、よろしいでしょうか?

ちなみに私は女流作家とノンフィクションが好きです。一葉の作品は残念ながら「たけくらべ」しか読んでませんが・・

[C2540] >小楠さん

この小説は、明治の暮らしが垣間見られるのも興味深いところでした。
質屋にどんなものを持っていくとか、どんな出で立ちで出かけるとか。また維新で没落していく旗本(一葉の母が乳母に上がっていた家)の様子には絶句します。焼き芋屋をやって食い扶持を繋ぎ、最後は乞食同然になっていくのです。
どんなに貧乏でも、冠婚葬祭や季節の行事・挨拶を欠かさず、お客があれば食事を出し、質屋に行っては他人のためのお金を作ってくるところも、驚きました。

体が弱かったとはいえ、24歳で亡くなるとは残念です。文豪達も同じ思いだったようで、名医を紹介したり手を尽くしたようでした。

[C2541] >meixi さん

はじめまして。
ysbeeさんのところで、お名前は拝見していました。同じmから始まるハンドルネームなので、ちょっと勝手に親近感を持っていました。
そちらの記事で紹介していただき有難うございます。リンクももちろん良いですが、こんな拙いブログでいいのかしら?
こちらもリンクさせていただきますね。

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『一葉』 鳥越 碧

一葉 一葉
鳥越 碧 (2005/02)
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樋口一葉が五千円札の肖像に選ばれた時、少し驚いた。あの「貧乏」の象徴のような作家と「紙幣」との不釣り合いがおかしかったからだ。

一葉といえば、貧乏の他にも、頭痛持ち、若くて勝ち気な戸主、庶民派などの印象がある。それで私は勝手に、父親や祖父は江戸の職人か何かだったのだろう、二人姉妹の長女なら戸主としての責任感も培われるだろう、などと思っていた。しかし、この本を読んで、その思いこみは全くの見当違いだったことを知った。歴史が一葉の人生を翻弄し、その苦境がなければ、庶民や社会の裏側を描き出す作品は生まれなかったことがわかった。

一葉の父親は、私の想像に反して士族であった。といっても、生まれは父母共に甲州の農家である。二人で江戸に出て、働きに働き節約に節約を重ねて、南町奉行所の同心株を購入した。やっとのことで念願の幕臣となった、その三ヶ月後に大政奉還。悪夢のような事態に、父母ともに激しく落胆した。そのような経緯が、樋口家の「士族」への執着を生み、それが一葉の人生を形作っていく。

士族としての誇りを守ることに使命感を覚えた一葉は、実は長子ではなかった。兄が二人、姉が一人、いるにはいたが、さまざまな事情から、父親は一葉に戸主を引き継ぐ。勝ち気で真っ直ぐな性格から、一葉は「戸主であること」「士族であること」を頑なに守るがために、幾多の困難にぶつかっていくことになる。「武士は食わねど高楊枝」を、明治になっても、しかも女だてらに守り続けようとしていたのだ。

この一葉が和歌の才能を発揮し始め、小説を学び、次々と作品を書いて売れっ子作家になっていく姿を、一葉の内面に入り込んで書き表したのが、鳥越碧さんである。
鳥越さんは、少女の頃から樋口一葉に憧れていたという。そう仰るだけあって、まるで自伝のように、樋口一葉の苦悩や喜びや迷いが書かれている。
あまりに真に迫っているから、読んでいる私にまで夏子(一葉の本名)が乗り移り、お金に困っては「嫌だ、嫌だ、嫌だ」、自分の性格を嘆いては「嫌だ、嫌だ、嫌だ」、にっちもさっちもいかない半井桃水への恋慕を思いつめ「嫌だ、嫌だ、嫌だ」と呟きながら、読んでいた。
この「嫌だ、嫌だ、嫌だ」が、一葉の作家としての才能に出会い、作品となって吐き出されていたのだろう。

森鴎外や幸田露伴からも認められ、筆一本で家族を養っていくことも夢ではなくなった矢先に、病が一葉を襲う。この間の悪さは、一葉の父母が士族に名を連ねた直後に武士という身分が無くなってしまった不運を思い起こさせ、ここまで運に見放されなくても・・・と同情の念が沸いてくる。

波瀾万丈な女流作家の一生が、単なる伝記の枠に収まらず一つの優れた小説となっている。一葉信奉者にはもちろんだが、一葉の作品には関心のない人にも、おもしろく読めるだろう。そして一葉が五千円札の肖像になっていることは、何かの冗談か皮肉のように感じるのではないだろうか。

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[C2531] 味わい

milestaさんの書評はいつも一編の作品になってますが、
今日のは特に面白く読みました。
一葉の一途な生き様を支えた魂が、この本の作者に乗り移り、
それがさらにmilestaさんの筆致にまでほとばしっているかのようです。

以前にもコメントで書いたように思うのですが、
文字と言う何の変哲も無い記号の羅列に心を動かされるとき
言葉の重みと、その集大成としての文学の力に、つくづくと感じ入ります。

今日の一文も、まるでおいしいお茶のように、
こっくりとした滋味を味わわせてもらいました。
いつまでもこころを動かせる新鮮な感性を大切に、
わたしたちに良い本を伝えていってください。

[C2533] >ysbeeさん

ysbeeさん褒めすぎです。お礼にオーストラリア原産のマカデミアナッツでも送ろうかと思いましたが、そちらもマカデミアナッツの産地でしたね。止めておきます。(笑)

本当にこの本では、夏子に乗り移られてしまって、読み終わったのが半月ほど前なのに、やっと今自分に戻って紹介文が書けました。

[C2538] 一葉

樋口一葉については、あまり知識がなかったので、こちらの記事で、調べる機会を頂きました。
しかしあまりにも薄命だったことが悔やまれますね。

[C2539] はじめまして。

はじめまして、こんにちは。
ysbeeさんのところからきました。
以前にysbeeさんにANZAC Dayの記事に関してmilestaさんを紹介され、ほんの時々訪問させていただいてました。
ysbeeさんのところのコメント欄でもコメントを読ませていただいております。

今回は、中国の煉瓦工場事件のコメントの中で、北京オリンピック反対のサイトを紹介なさっていたことで、今回のコメントをさせていただいております。(一葉の記事のコメントでなくてすみません)

今日の私の記事で、そのサイトを紹介し、勝手にmilestaさんのブログにもリンクできるようにしましたので、その報告です。

これを機に私のブログにリンクさせていただきますが、よろしいでしょうか?

ちなみに私は女流作家とノンフィクションが好きです。一葉の作品は残念ながら「たけくらべ」しか読んでませんが・・

[C2540] >小楠さん

この小説は、明治の暮らしが垣間見られるのも興味深いところでした。
質屋にどんなものを持っていくとか、どんな出で立ちで出かけるとか。また維新で没落していく旗本(一葉の母が乳母に上がっていた家)の様子には絶句します。焼き芋屋をやって食い扶持を繋ぎ、最後は乞食同然になっていくのです。
どんなに貧乏でも、冠婚葬祭や季節の行事・挨拶を欠かさず、お客があれば食事を出し、質屋に行っては他人のためのお金を作ってくるところも、驚きました。

体が弱かったとはいえ、24歳で亡くなるとは残念です。文豪達も同じ思いだったようで、名医を紹介したり手を尽くしたようでした。

[C2541] >meixi さん

はじめまして。
ysbeeさんのところで、お名前は拝見していました。同じmから始まるハンドルネームなので、ちょっと勝手に親近感を持っていました。
そちらの記事で紹介していただき有難うございます。リンクももちろん良いですが、こんな拙いブログでいいのかしら?
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