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[C2330] 構成が

こんにちは、
>>相反するものが全て上手い具合に釣り合っている

このお話、全体の構成が大変上手なようですね。
読者の想像と物語の進行のバランスも巧い具合に釣り合っているからでしょうか。

[C2331] >小楠さん

こんにちは。

>このお話、全体の構成が大変上手なようですね。

そうなのです。小川洋子さんの作品を読んだのは『博士の愛した数式』に続いて、まだ二作目なのですが、小説を作る「職人」のような方だと思います。
下調べを丁寧に行い、さまざまな要素をご自身の頭の中で組み立てて他の人にはできない構成を考え出す。そして実際に書かれる文章、言葉遣いで、微妙な不安や派手派手しくない美しさを、うまく醸し出す。まさに職人技です。

小説の紹介は、筋を書きすぎてはならず、とても難しいのですが、言いたかったことの意をくんでくださりホッとしました。ありがとうございます。

[C2332] 博士の愛した数式

>>博士の愛した数式

あれあれ、milesta 様はこんなのも読まれるんですか。
確か藤原正彦氏との対話形式のもあったようですが、覚え違いかな。

[C2333] >小楠さん

評判の良い文芸書は時々読むのですが、若い人の感性と合わないのか、なかなか自信をもってお薦めできるものがなく、あまり記事にはしていません。そんな中で、『博士・・・』は、これぞプロの書く小説だ!と感動して記事にもしました。↓
http://milesta.blog72.fc2.com/blog-entry-16.html
この小説は、おそらく藤原氏の著書を含め数学関係の本をかなり読み込まれたのではないかと思います。小川さん自身が数学を理解し、それを美しいとまで思っていなければ、書けない作品だと感じました。藤原氏はよく「数学は美しい」と書かれていますから、感銘を受けたのではないでしょうか。
数学に関する対談の本もありますよね。私は未読ですが・・・。

[C2336] お久しぶりです

milestaさん、こんにちは。

コメントは残していませんが、記事はいつも読ませていただいています。「小道具がいっぱい描かれた挿絵」に大いに反応してしまいました(*^_^*)
手にとってみたいです!!

ところでフニャさんはもうブログ界から去られてしまったのでしょうか。
残されていたページがありませんでした。すごくためになる記事を載せてくれていただけに、残念でたまりません。復活してくれる日を待っていたんですけど、これまでのようですね。

記事に関係のないことを書いて申し訳ありません。
milestaさんに読んで頂いた後は削除いたします。
  • 2007-05-10
  • 投稿者 : Yuka
  • URL
  • 編集

[C2337] >Yukaさん

いつも読んでくださってありがとうございます。
この挿絵、Yukaさんには、是非ご覧になってほしいです。ちょっとレトロな雰囲気もあって素敵なんですよ。色遣いがとても温かいところも好きです。

ご質問の件は、私もずっと気になっていました。ページがなくなっているのには気づきませんでした。
ご自身で、夢中になると他が見えなくなると書かれていましたから、HP作りに熱中されているのではないかと、できあがるのを楽しみにしていましたが、どうなるのでしょうね。

[C2348]

わたしも「パリン」の予感を感じてました。
だから読んでいる間中、なんだか不安でさみしくて・・。
milestaさんと同じく、どうか割れないで・・とハラハラしていました。

挿絵もとても素敵ですよね。マッチ箱のお話も、ミーナがそれを一人で書いていた時のことを思うと切なくて切なくて・・。朋子にとって大切な1年だったように、マッチ箱の物語を共有してくれる朋子がいたことは、ミーナにとってもも幸せだったのだろうなと思います。
読んでからしばらく経ちますが、今だにポチ子にのるミーナや、彗星を待つ二人の姿をふと思い浮かべることがあります。それくらい大好きな本です。

[C2351] >juneさん

あっそうでしたね。ミーナのことを切ないという感情で読み続けていたのに、最後まで読んだら何だか安心して、そのことを忘れてしまいそうでした。

juneさんにとっては、特別な本なのですね。読んだ後もいつまでも思い出したくなる気持ちよくわかります。大人のためのお伽噺みたいですよね。

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『ミーナの行進』 小川 洋子

ミーナの行進 ミーナの行進
小川 洋子 (2006/04/22)
中央公論新社
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読んでいる間中、このお伽噺のような物語は、薄氷の上で展開されているような感じがしていた。それも家族が集まって、氷の上で焚き火を囲んで談笑している。こちらとしては、いつ氷が「ぱりん」と音を立てて割れやしないかとハラハラしているのに。

中学一年になる朋子が従姉妹ミーナの家に預けられていた一年間の話である。ミーナの家は芦屋にある立派なお屋敷で、お祖母ちゃんはドイツ人、ミーナの父である叔父さんは大きな飲料会社の社長でしかもダンディだ。ベテランお手伝いさんの米田さんがいれば家事いっさいは完璧だし、外回りのことは小林さんがやってくれる。そんな女の子なら誰もが憧れるような家だけれど、読む者に微かな不安を与える要素があちこちに潜んでいる。叔父さんは留守勝ちだし、叔母さんは隠れて飲酒する癖があるらしい、ミーナは喘息もちで時々発作を起こす。もしも、叔父さんが帰ってこなかったら・・・?もしも叔母さんが飲み過ぎたら・・・?もしもミーナの病状が悪化したら・・・?そんな「ばりん」の音の予感が不安の元だ。

しかし読んでいる側の不安に反して、お屋敷の住人たちは、のんびりと幸せそうに日常を刻んでいく。普通の家の人たちとはちょっと異なる風変わりな日常だとしても。一例を挙げれば、普通の家でコビトカバは飼っていないし、ましてやそれに乗って通学する小学生なんて想像もつかない。
そんな奇想天外な暮らしぶりでも、この家族ならやりかねないと思ってしまうのは、事実の織り交ぜ方が上手いからだ。コビトカバの生態や、朋子がミーナの家にいた1972年から1973年にかけてのニュースや世相-川端康成の自殺、ベルリンオリンピック、ジャコビニ彗星の接近-は、そのまま事実が書かれている。
それから小道具も効いている。ミーナの持っているマッチ箱、叔父さんの会社の飲料「フレッシー」、卵ボーロ、おさるの電車、こっくりさん、ミーナが読む本、米田さんの作る料理・・・こうして書いているだけで、この人たちの存在を確信してしまうくらい、彼らの生活の隅々まで私は知っている。
たくさんの事実、たくさんの現実味溢れるものに紛れて、コビトカバの存在も、その他のちょっと変わったものも全て受け入れてしまう。

ミーナはマッチ箱の絵の象を見て、シーソーに乗った象の話を創り出した。
この物語は、ちょうど上手い具合に釣り合っているシーソーにも例えることもできる。事実とお伽噺、不安と幸せ、シリアスとユーモア、いろいろな相反するものが全て上手い具合に釣り合っている。

こんなふうに何やら不安定な気持ちのまま、朋子が経験したかけがえのない一年を共に過ごした。朋子がこの一年を大事に大事にしているのがよくわかった。
読み終わった後、この素敵なお伽噺をマッチ箱に詰め込んで宝物にできたらなぁなどと夢想したが、物語に出てくる小道具がいっぱい描かれた挿絵が素晴らしいから、やはりこの本のまま置いておくに越したことはないと考え直した。

8件のコメント

[C2330] 構成が

こんにちは、
>>相反するものが全て上手い具合に釣り合っている

このお話、全体の構成が大変上手なようですね。
読者の想像と物語の進行のバランスも巧い具合に釣り合っているからでしょうか。

[C2331] >小楠さん

こんにちは。

>このお話、全体の構成が大変上手なようですね。

そうなのです。小川洋子さんの作品を読んだのは『博士の愛した数式』に続いて、まだ二作目なのですが、小説を作る「職人」のような方だと思います。
下調べを丁寧に行い、さまざまな要素をご自身の頭の中で組み立てて他の人にはできない構成を考え出す。そして実際に書かれる文章、言葉遣いで、微妙な不安や派手派手しくない美しさを、うまく醸し出す。まさに職人技です。

小説の紹介は、筋を書きすぎてはならず、とても難しいのですが、言いたかったことの意をくんでくださりホッとしました。ありがとうございます。

[C2332] 博士の愛した数式

>>博士の愛した数式

あれあれ、milesta 様はこんなのも読まれるんですか。
確か藤原正彦氏との対話形式のもあったようですが、覚え違いかな。

[C2333] >小楠さん

評判の良い文芸書は時々読むのですが、若い人の感性と合わないのか、なかなか自信をもってお薦めできるものがなく、あまり記事にはしていません。そんな中で、『博士・・・』は、これぞプロの書く小説だ!と感動して記事にもしました。↓
http://milesta.blog72.fc2.com/blog-entry-16.html
この小説は、おそらく藤原氏の著書を含め数学関係の本をかなり読み込まれたのではないかと思います。小川さん自身が数学を理解し、それを美しいとまで思っていなければ、書けない作品だと感じました。藤原氏はよく「数学は美しい」と書かれていますから、感銘を受けたのではないでしょうか。
数学に関する対談の本もありますよね。私は未読ですが・・・。

[C2336] お久しぶりです

milestaさん、こんにちは。

コメントは残していませんが、記事はいつも読ませていただいています。「小道具がいっぱい描かれた挿絵」に大いに反応してしまいました(*^_^*)
手にとってみたいです!!

ところでフニャさんはもうブログ界から去られてしまったのでしょうか。
残されていたページがありませんでした。すごくためになる記事を載せてくれていただけに、残念でたまりません。復活してくれる日を待っていたんですけど、これまでのようですね。

記事に関係のないことを書いて申し訳ありません。
milestaさんに読んで頂いた後は削除いたします。
  • 2007-05-10
  • 投稿者 : Yuka
  • URL
  • 編集

[C2337] >Yukaさん

いつも読んでくださってありがとうございます。
この挿絵、Yukaさんには、是非ご覧になってほしいです。ちょっとレトロな雰囲気もあって素敵なんですよ。色遣いがとても温かいところも好きです。

ご質問の件は、私もずっと気になっていました。ページがなくなっているのには気づきませんでした。
ご自身で、夢中になると他が見えなくなると書かれていましたから、HP作りに熱中されているのではないかと、できあがるのを楽しみにしていましたが、どうなるのでしょうね。

[C2348]

わたしも「パリン」の予感を感じてました。
だから読んでいる間中、なんだか不安でさみしくて・・。
milestaさんと同じく、どうか割れないで・・とハラハラしていました。

挿絵もとても素敵ですよね。マッチ箱のお話も、ミーナがそれを一人で書いていた時のことを思うと切なくて切なくて・・。朋子にとって大切な1年だったように、マッチ箱の物語を共有してくれる朋子がいたことは、ミーナにとってもも幸せだったのだろうなと思います。
読んでからしばらく経ちますが、今だにポチ子にのるミーナや、彗星を待つ二人の姿をふと思い浮かべることがあります。それくらい大好きな本です。

[C2351] >juneさん

あっそうでしたね。ミーナのことを切ないという感情で読み続けていたのに、最後まで読んだら何だか安心して、そのことを忘れてしまいそうでした。

juneさんにとっては、特別な本なのですね。読んだ後もいつまでも思い出したくなる気持ちよくわかります。大人のためのお伽噺みたいですよね。

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