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[C1954]

>ほとんど転びそうになりながら読むことが多い。

このmilestaさんの表現に笑いました。
やっぱり上手ですね。

ただ、やっぱり文語体が難しそうなイメージが払拭できません…orz

[C1955] 佐藤賢一さん

中世から近世のヨーロッパを舞台にした痛快歴史小説…。佐藤賢一さん、おもしろそうですね。
すみません。幸田 露伴とは別のところに反応してしまいました(´∇`;)
  • 2007-02-28
  • 投稿者 : あーりー
  • URL
  • 編集

[C1956] これ、読みましたよ・・・

30年前に一度。
ごくごく最近、3年前に、もう一度。。。
ストーリーは起承転結整い、明示の作品にして江戸の職人世界の気質を吹き込み、もって明治の新人類に伝統文化と道徳を教えるか。
milestaさん仰せのとおり、文章は(たぶん当時としては新型日本文語体?或いは口語体?にて)メリハリあり露伴作品の中でもメッポウ読み進めやすく調子よく、含蓄の濃い名作だと思います。

[C1957] >刀舟さん

私も文語体は敬遠していたのですが、これは読みやすいです。

英語のリーディングに多読法というのがあるのはご存じですか?やさしめの本を辞書を引かずに読む。知らない単語は推測しながら読み飛ばす。というものなのですが、文語もやさしいものなら、この手法でいけますよ。読んでいるうちに馴染んできます。
あと音読するとわかりやすいです。

[C1958] >あーりーさん

佐藤賢一さん、おもしろいです。クセがあって好き嫌いが分かれるようですが。
あーりーさんとは全然違うタイプの歴史パロディも書かれていて、『二人のガスコン』は三銃士のダルタニアンとシラノ・ドゥ・ベルジュラックが主人公です。その設定だけでも、びっくりです。

[C1959] >エセ男爵さん

男爵さんもこれお好きでしたか?確かに何度も読みたくなる作品ですね。

>たぶん当時としては新型日本文語体?或いは口語体?
私も記事を書きながら、これを文語と言ってよいのだろうかと疑問に思い、ネットで調べたりしました。それ程、会話が活き活きと書かれていますよね。

>含蓄の濃い名作
ですよね。

[C1960]

ふたりとも技術者だったんですね。
まっすぐ作家への道を歩んでないということですね。
明治生まれかぁ。
江戸と地続きですね。

[C1961] >unamさん

露伴も一時技術者だったらしいです。おもしろいでしょう?
竹田さんの方は、ずっと建築家でいらしたけれど、その間に数々の論文を書かれているようで、それで文章に磨きをかけたのか、『職人』はまるで文筆家が書いたもののようでした。

>江戸と地続き
明治を言い表すのにぴったりの言葉ですね。

[C1962] 情景が

このような文体のほうが、読みながら情景が浮かび易いですね。
そのまま芝居にできそうで、反対に芝居を見ているようでもあります。
候文でしたが、「日暮硯」を思い出しました。

[C1966] >小楠さん

お吉姉さんが煙管をくわえながら考え事をしている場面なんかも、動きは少ないのに情景が浮かんで、とってもいいんです。本当に芝居のようですね。

「日暮硯」という本は知りませんでしたが、amazonで見ました。やはり大工さんものなのですね。面白そうです。

[C1967] えーと

恩田木工は名前で、信州松代藩の家老です。抜擢されて藩政改革をしますが、そのやり方が現代にも大変参考になります。

[C1968] >小楠さん

あっそういうことだったのですね。ここへコメントを頂いたので、すっかり大工から家老になった(豊臣秀吉のような)人なのかと思いこんでしまいました。それで財政改革を成し遂げたとはすごい人だと思って感心していました。(笑)名前だったのですね。無知で申し訳ありません。

[C1971] これまた面白さうな

幸田文さんのお父上ですね。大文豪ですけど、読んだことありませんでした。
わりと歴史的仮名遣いも好きですが、小説ではまだ読んだことありませんでした。たしかに歌舞伎を思わせる台詞回しですね。
面白さうですので、近いうちに読みたいと思ひます。
  • 2007-03-02
  • 投稿者 : cyber_bird
  • URL
  • 編集

[C1972] >cyber_bird さん

幸田文さんの活き活きしたキレのいい文章はここから来ているんだと、原点を見た気がしました。
読み終わると「歴史的仮名遣ひ」ますます好きになるかもしれません。

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[T202] 五重塔

天気は悪かった。写真日和というわけではなかった。雨すらぱらついていた。けれど曇った空にそびえる五重塔は深みのある赤と金をまとって、ズンと建っていた。その太さ、高さは安定感と存在感を感じさ

[T206] 「五重塔」幸田露伴

片意地で、頑固、世渡りべた、故に「のっそり」と揶揄される、大工の十兵衛と、親方の源太と感応寺の「感応寺五重塔」の建立を巡り、丁々発止の駆け引きをみせ人間の中にある「欲」というもののあり方をしらしめた幸田露伴の作品である。
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『五重塔』 幸田 露伴

五重塔 五重塔
幸田 露伴 (1994/12)
岩波書店
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前のめりに読んでしまう本、というのが時々ある。話の筋が面白くて、文章の調子が良くて勢いがある。面白いからゆっくり味わいたいのに、ついつい目が先を追ってしまって、頭が半歩後からついていくという感じだ。

現代の作家では佐藤賢一さんの作品がそうで、ほとんど転びそうになりながら読むことが多い。中世から近世のヨーロッパを舞台にした痛快歴史小説なのだが、言葉の調子が時代がかっていて、なぜか講談を聞いているような気になってくる。

一方、文語体は読みにくいもので読むのに時間がかかる、という先入観があった。しかし文豪幸田露伴の『五重塔』は、冒頭から前のめりになり意表を突かれた。そういえば佐藤賢一さんの時代がかった文章、講談のような歯切れのよさは、この幸田露伴の文語調に似ているところがある。『五重塔』は「前のめり小説」の本家本元なのかもしれない。講談のような調子、そして歌舞伎を観ているかのような場面展開と登場人物の台詞で、読む者を逸らさない。

主人公は大工の「のつそり十兵衛」なのではあるが、他の登場人物も決して脇役とは思えず、誰一人欠かせない役割を担っている。

親方を差し置いて、五重塔建立を引き受けたい十兵衛。親方への不義理は重々承知であるが、腕に自信はあっても世渡りの上手くない自分が真の力を発揮するには、この時を逃してはならないと悟る。

親方源太は、よくよく人間のできた人で、二度にも三度にもわたり、十兵衛に譲歩をして、自分は身を引く。いくら義理・人情の大工の世界とはいえ、ここまで寛容な男がいるとは驚くが、その寛容さと十兵衛の意固地さの対比が、この物語の芯を作っている

二人を取りなす上人は、登場回数こそ少ないが、十兵衛に本来の実力を出させ源太の本心を受け止める、なくてはならない人物である。

この他、親方夫婦に忠実な清吉、源太の妻お吉、十兵衛の妻お浪。誰もが、自分の分をわきまえ、それぞれの役割を果たし、すとんと胸に落ちる行動をとってくれる。

私は女性だから、お吉とお浪に共感するところが多かった。
頑固で親方に義理を欠く十兵衛には罰当たりだと切々と諭し、親方には感謝の気持ちを伝えるお浪。源太をたて弟子に気を配る姉御肌のお吉は、気も強いが、最後の最後まで弟子を気遣うことを忘れない。立場上源太ができないことは、お吉が気を回して始末をつけておく。
性格は全く違えど、夫のできない部分を補い、物事を円滑に進めようとする気遣いは違わず、どちらも妻の鏡である。

これらの登場人物が喋る台詞や仕草に、それぞれの思惑や迷いや思い切りが表れていて、心の奥まで覗ける気がする。

一見、文語体で難しそうだが、最初から順に読んでいけば、すっかり言葉の調子にのめりこんでしまう。誰にでも楽しめるところを紹介してみよう。清吉が無茶をやり、「め組」の親分に取り押さえられた場面だ。括弧(「」)がないが、句点の部分で話者が替わると考えれば難しくない。

・・・ゑゑ、じたばたすれば拳殺(はりころ)すぞ、馬鹿め。親分、情けない、此所(ここ)を此所を放してくれ。馬鹿め。ゑゑ分からねへ、親分、彼奴(あいつ)を活かしては置かれねへのだ。馬鹿野郎め、べそをかくのか、従順(おとなし)くしなければ尚(また)打(ぶ)つぞ。親分酷い。馬鹿め、やかましいは、拳殺すぞ。あんまり分からねへ、親分。馬鹿め、それ打つぞ。親分。馬鹿め。放して。馬鹿め。親。馬鹿め。放(はな)。馬鹿め。お。馬鹿め馬鹿め馬鹿め馬鹿め、醜態(ざま)を見ろ、従順(おとなし)くなったらう、野郎我(おれ)の家へ来い、やいどうした、野郎、やあ此奴(こいつ)は死んだな、詰らなく弱い奴だな、やあい、誰奴(どいつ)か来い、・・・

会話が加速的に速く短くなってくるのが面白い。水をかけられて清吉は息を吹き返す。

此様(こんな)野郎は危うく生きるものだ、それ占めた、清吉ッ、確乎(しっかり)しろ、意地のねへ、どれどれ此奴は我が背負つて行つて遣らう、十兵衛の肩の疵は浅からうな、むむ、よしよし、馬鹿ども左様なら。

ここで、この幕終了。という感じだ。
もちろん、こんなドタバタな場面ばかりではない。有名なのは、建立が成され、お披露目前日に荒れ狂った大嵐の場面のようだが、私はとにかく会話と登場人物たちの心の中に取り憑かれた。
親方の親切や寛容を知りながらも、何もかもはねつけて一生一世の仕事へ思いを燃やす十兵衛のぞっとするような割り切りと、源太が気持ちを抑えに抑えて、自分の中で怒りよりも人情を勝たせようとするところは、どちらを見ても、やるせなくもあり力強くもあり、何とも言えない気持ちで読んだ。
最後に上人が粋な計らいをすることで、もやもやした気持ちがすっとしたが、こんなに簡単ににすっとしてしまうとは、読んでいるうちに江戸っ子気質が乗り移ってきていたのかもしれない。


※四方山話
前回紹介した『職人』とは「大工」という繋がりから続けて読んでみましたが、幸田露伴と竹田米吉に共通する部分が色々あることに気づき、おもしろかったので書き留めておきます。
・明治生まれ。(『五重塔』が書かれた2年後に竹田米吉が誕生)
・江戸っ子。
・子供の頃から読書好き。
・高等教育を受けず社会に出る。(露伴中学中退、米吉13歳から奉公→成人後に早稲田大学へ)
・専門学校を経て技術者となる。
・北海道で技術者として働いた経験。
・文才がある。
・昭和の時代まで生き80歳を越える長寿。


14件のコメント

[C1954]

>ほとんど転びそうになりながら読むことが多い。

このmilestaさんの表現に笑いました。
やっぱり上手ですね。

ただ、やっぱり文語体が難しそうなイメージが払拭できません…orz

[C1955] 佐藤賢一さん

中世から近世のヨーロッパを舞台にした痛快歴史小説…。佐藤賢一さん、おもしろそうですね。
すみません。幸田 露伴とは別のところに反応してしまいました(´∇`;)
  • 2007-02-28
  • 投稿者 : あーりー
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[C1956] これ、読みましたよ・・・

30年前に一度。
ごくごく最近、3年前に、もう一度。。。
ストーリーは起承転結整い、明示の作品にして江戸の職人世界の気質を吹き込み、もって明治の新人類に伝統文化と道徳を教えるか。
milestaさん仰せのとおり、文章は(たぶん当時としては新型日本文語体?或いは口語体?にて)メリハリあり露伴作品の中でもメッポウ読み進めやすく調子よく、含蓄の濃い名作だと思います。

[C1957] >刀舟さん

私も文語体は敬遠していたのですが、これは読みやすいです。

英語のリーディングに多読法というのがあるのはご存じですか?やさしめの本を辞書を引かずに読む。知らない単語は推測しながら読み飛ばす。というものなのですが、文語もやさしいものなら、この手法でいけますよ。読んでいるうちに馴染んできます。
あと音読するとわかりやすいです。

[C1958] >あーりーさん

佐藤賢一さん、おもしろいです。クセがあって好き嫌いが分かれるようですが。
あーりーさんとは全然違うタイプの歴史パロディも書かれていて、『二人のガスコン』は三銃士のダルタニアンとシラノ・ドゥ・ベルジュラックが主人公です。その設定だけでも、びっくりです。

[C1959] >エセ男爵さん

男爵さんもこれお好きでしたか?確かに何度も読みたくなる作品ですね。

>たぶん当時としては新型日本文語体?或いは口語体?
私も記事を書きながら、これを文語と言ってよいのだろうかと疑問に思い、ネットで調べたりしました。それ程、会話が活き活きと書かれていますよね。

>含蓄の濃い名作
ですよね。

[C1960]

ふたりとも技術者だったんですね。
まっすぐ作家への道を歩んでないということですね。
明治生まれかぁ。
江戸と地続きですね。

[C1961] >unamさん

露伴も一時技術者だったらしいです。おもしろいでしょう?
竹田さんの方は、ずっと建築家でいらしたけれど、その間に数々の論文を書かれているようで、それで文章に磨きをかけたのか、『職人』はまるで文筆家が書いたもののようでした。

>江戸と地続き
明治を言い表すのにぴったりの言葉ですね。

[C1962] 情景が

このような文体のほうが、読みながら情景が浮かび易いですね。
そのまま芝居にできそうで、反対に芝居を見ているようでもあります。
候文でしたが、「日暮硯」を思い出しました。

[C1966] >小楠さん

お吉姉さんが煙管をくわえながら考え事をしている場面なんかも、動きは少ないのに情景が浮かんで、とってもいいんです。本当に芝居のようですね。

「日暮硯」という本は知りませんでしたが、amazonで見ました。やはり大工さんものなのですね。面白そうです。

[C1967] えーと

恩田木工は名前で、信州松代藩の家老です。抜擢されて藩政改革をしますが、そのやり方が現代にも大変参考になります。

[C1968] >小楠さん

あっそういうことだったのですね。ここへコメントを頂いたので、すっかり大工から家老になった(豊臣秀吉のような)人なのかと思いこんでしまいました。それで財政改革を成し遂げたとはすごい人だと思って感心していました。(笑)名前だったのですね。無知で申し訳ありません。

[C1971] これまた面白さうな

幸田文さんのお父上ですね。大文豪ですけど、読んだことありませんでした。
わりと歴史的仮名遣いも好きですが、小説ではまだ読んだことありませんでした。たしかに歌舞伎を思わせる台詞回しですね。
面白さうですので、近いうちに読みたいと思ひます。
  • 2007-03-02
  • 投稿者 : cyber_bird
  • URL
  • 編集

[C1972] >cyber_bird さん

幸田文さんの活き活きしたキレのいい文章はここから来ているんだと、原点を見た気がしました。
読み終わると「歴史的仮名遣ひ」ますます好きになるかもしれません。

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[T202] 五重塔

天気は悪かった。写真日和というわけではなかった。雨すらぱらついていた。けれど曇った空にそびえる五重塔は深みのある赤と金をまとって、ズンと建っていた。その太さ、高さは安定感と存在感を感じさ

[T206] 「五重塔」幸田露伴

片意地で、頑固、世渡りべた、故に「のっそり」と揶揄される、大工の十兵衛と、親方の源太と感応寺の「感応寺五重塔」の建立を巡り、丁々発止の駆け引きをみせ人間の中にある「欲」というもののあり方をしらしめた幸田露伴の作品である。
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