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『大御心―明治天皇御製教育勅語謹解』

大御心―明治天皇御製教育勅語謹解 (1980年)大御心―明治天皇御製教育勅語謹解 (1980年)
(1980/07)
明治神宮

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一、親に孝養をつくしましょう
二、兄弟・姉妹は仲良くしましょう 
三、夫婦はいつも仲むつまじくしましょう 
四、友だちはお互いに信じあって付き合いましょう
五、自分の言動をつつしみましょう
六、広く全ての人に愛の手をさしのべましょう
七、勉学に励み職業を身につけましょう
八、知識を養い才能を伸ばしましょう  
九、人格の向上につとめましょう 
十、広く世の人々や社会のためになる仕事に励みましょう
十一、法律や規則を守り社会の秩序に従いましょう
十二、正しい勇気をもって国のため真心を尽くしましょう

これは私が外国暮らしの中で、子供達の教育や自分の行動の指針にしてきたことである。
キリスト教の国では、公教育でも日常会話の中でも「聖書の教え」が頻繁に出てくる。それは大抵、道徳的な教えを説きたい場合で、共感する内容も多い。しかし「その教えは聖書に教わらなくても知っていたわ。」という事柄も多く、日本人にとって道徳を説いてくれる教科書としての聖書のようなものは何なのだろう?と考えていた。そして突き当たったのが『教育勅語』である。上に抜粋したのは、その中の「十二の徳目」と呼ばれる部分の現代語訳である。

『教育勅語』と聞いて、反感を覚えたり、古くさいと思ったり、全くご存じない方もいるかもしれない。
しかし先入観をなくし、改めて十二の徳目を読んでいただきたい。現代の日本に必要なものばかりではないだろうか。
「家族の絆が薄れている。」「就労意識が低い若者が増えている。」「日本の学生の勉強時間は少なすぎる。」「利己主義で自分勝手な人が多い。」このような日本が劣化していくことを嘆く言葉を見ると、戦後も変わらず『教育勅語』の精神が教えられていれば・・・と思う。
様々な事件が起こる度に、「道徳観念をきちんと教えなければ。」「遵法意識を持たせよう。」という議論がなされるが、具体的な教育方法についてはあまり聞いたことがない。小さい頃から、義務教育の中で『教育勅語』を教えてはどうだろうか。

しかし残念ながら、戦後の日本は『閉ざされた言語空間』の中にあり、「『教育勅語』は、子供の自由や個性や権利を奪い、戦争に繋がる悪い教えだ。」という印象を植えつけられたまま今に至っており、公教育の中ですぐに道徳教育の中に取れ入れるなどということは、あまり期待できないだろう。
そうなると、このような教えは、家庭の中で伝えていくしかないのである。

明治神宮より刊行されている『大御心』には、教育勅語の原文と現代語訳、それにふさわしい明治天皇の御製が書かれている。
例えば、あるページはこのようになっている。

進ンデ公益ヲ広メ世務ヲ開キ

(公益)大衆の利益、
(世務)世の中のつとめ、
(開き)開発し、

さらに一歩すすめて、広く世の人の為に尽し、社会の利益になる仕事を開発して

明治天皇御製 思
国民のうへやすかれとおもふのみわが世にたえぬ思なりけり


『大御心』には、このような『教育勅語』の解説の他、明治天皇の御製と昭憲皇太后の御歌が十五首ずつ抜粋され、やはり丁寧な解説が書かれていて、和歌に馴染みのない人にもとてもわかりやすくなっている。
この御製と御歌の内容も、私は日本の聖書のようなものだと感じている。大人になると誰も意見してくれないようなことを教わることもあるし、何かに悩んだり心が落ち着かないときに、この本を開くと慰められたりほっとすることもある。
昭憲皇太后の御歌には、現代では忘れてしまいがちな女性の慎みの大切さを気づかされるとともに、女性でも向上心を持ち勤勉でなければならないと励まされる。次の御歌などは、その両方が一句の中に表現されている。

謙遜

高山のかげをうつしてゆく水の
ひききにつくをこころともがな

高い山の姿を写して、谷川の水が段々と低い方へ流れて行くように、誰でも理想は高く、身はつつましく、ということを心がけたいものです。


『教育勅語』は、明治23年10月30日に渙発された。今日から丁度120年前である。
この節目の年に、『教育勅語』と明治天皇・昭憲皇太后の教えを、一度見直してみるのもよいのではないだろうか。

※『大御心』は明治神宮のHPから購入することができます。

※明治神宮に行くと『教育勅語』『五箇條の御誓文』『明治天皇御製・昭憲皇太后御歌一日一首』が一冊にまとまったものを無償配布しており、遠方の場合などはHPから郵送料はかかりますが送付をお願いすることもできます。 
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映画 『樺太1945年夏 氷雪の門』

この映画を見終え、中学生の子が最初に言った言葉は「この映画は(観ることを)義務化したほうがいいね。」だった。
ここに描かれている歴史は、学校の授業で教えられることはなく、しかし子供ながらに「これは知っておかなければならないことだ。」と感じたのであろう。沖縄戦のことは語られるのに、なぜ樺太へのソ連の侵攻と多くの日本人犠牲者のことは語られないのか。その疑問が「義務化」という言葉に繋がったのだ。
本来なら、義務ではなくとも多くの日本人が観たに違いないこの作品は、36年も公開されぬまま埋もれていた。

36年前に、樺太の史実を語り継ごうと五億数千万円もかけて制作され、文部省選定や日本PTA全国協などの推薦も受け、前売り券は70万枚(10月4日訂正)も売れたという『樺太1945年夏 氷雪の門』は、ソ連大使館からの抗議により、公開を断念せざるを得なくなっていた。
その時、ソ連の圧力に屈せず公開していたら、日本人の歴史観や領土についての関心と国防に対する考え方は、相当違ったものになっていたのではないかと感じる。今からでも遅くない、日本人全員に観てほしい。それが無理でも、少なくとも国政を担う政治家達には「義務化」して欲しいと思う。

物語は、南樺太で、終戦直前まで平和に日々を過ごす日本人達の様子から始まる。主人公である電話交換手の女性達も、勤務の合間に皆で久しぶりのお汁粉を食べ、レコードをかけ、にぎやかにお喋りをして楽しそうにしている。
ところが、広島に原爆が落とされた頃から、ソ連軍の動きが慌ただしくなり、長崎に原爆が落とされた8月9日にソ連が宣戦布告。一気に南下してくる。刻々と迫るソ連軍と、その情報に逐一触れながら業務をこなす交換手達。
彼女たちにはもちろん家族や恋人もいて、それぞれが樺太各地でソ連軍の侵攻に遭う。最前線にいる兵士、攻撃を受けながらも仕事を続ける看護婦、大荷物を持ち長い道のりを歩いて引き揚げる女性と子供たち、引き揚げてくる人々をピストン輸送する汽車の運転手・・・。
この引き揚げの様子は衝撃的で、映画を観たあとに親子で「あの場面は今晩夢に出てくるかも」と語り合った。特に印象に残ったのは、名もない役だが、鞄を背負い脇に教科書を抱え、前を真っ直ぐ見て胸を張り、たった一人で黙々と歩いていく、小学生の男の子の姿であった。

この映画は、ソ連軍が自分たちの町に迫っても、引き揚げを拒否して職務を全うした電話交換手達たちがいたという史実に基づいており、その話はどこかで読んだことがあった。しかし主人公達の周辺にも数々の悲劇があったのだということにまで、思いが至らなかった。この映画を観て、この九人だけの美談で済ませてはならないのだと痛切に感じた。
そういえば、「数々の悲劇」の中にはあの人も入っているのかも・・・と思い出した人がいる。
私が北海道に住んでいたとき、町内会の集金に訪れた家の玄関に大きな樺太の地図が貼ってあった。それを見た瞬間、私はハッとした。この家の人の故郷は恐らく樺太なのだ。樺太のことを一時たりとも忘れずに過ごしてきたであろう人の家に、樺太が日本であったことなど全く考えることもなく過ごしてきた私が訪れている。ただ集金に来ただけなのに、もの凄く申し訳ないような気持ちでいっぱいになった。
樺太の歴史を知らないことは、とても恥ずかしいことだと気づかされた一瞬だった。

また、ソ連が不可侵条約を破って侵攻し、日本軍が降伏したことを告げても、次々と攻撃を仕掛け、町を焼き、市民を無差別攻撃したことは、なぜ歴史教育や平和教育の中で教えられないのか、不思議である。降伏したのに攻撃してくるソ連軍に向かって日本側が、
「国際法に反する」
と抗議したのに対し、
「敗戦した国に国際法はない」
といって切り捨てたソ連軍。
このような歴史的事実があるのに、憲法九条さえあればどこの国も攻撃してこないような平和教育をしてきたのはどういうことか。

様々なことを思い出したり考えたりすればするほど、「この映画は(観ることを)義務化したほうがいいね。」という言葉が、重みを増してくる。
全国にはまだ上映中の映画館があり、好評のため再上映が決まった映画館もあるという。ぜひ、機会がある人は観に行って頂きたい。そしてできれば、学校の平和教育には、こういう教材を使って頂きたいと思う。


『樺太1945年夏 氷雪の門』オフィシャルサイト
 ・サイト内の「劇場情報」に、上映の詳細が載っています。
 ・サイト内の「新着情報」(ブログ)に、樺太・軍事史研究家 藤村建雄氏による、とてもわかりやすい「樺太解説」が載っています。

※私が観た東京渋谷シアターN(10/8まで!)では親子で行くと一人1000円になる割引がありました。他にも各種割引有り。

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